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そして今日も考える。

今こそ共産主義なんじゃないの?

タイトルの通り。この時代だからこそ共産主義でもやっていける気がするんですよ。むしろそろそろ共産主義へとシフトした方がいいと個人的には思っています。もちろん、全体にとってそれが良いと思ってるだけで私がそれを望んでもいるわけではありません。

 

 

 

共産主義と社会主義は明確には定義の上では異なるようですが、方向性としてはほとんど同じです。皆が平等な結果を得ることは、経済格差を無くすためには非常に重要であり、そのためには共産主義は一つの方法であると言えるでしょう。

 

 

 

とは言え、共産主義は過去に失敗に終わっています。その理由の一つとして挙げられるのが、経済が発展しないことです。与えられる報酬が同じなら、全体としての原動力、モチベーションの低下は免れないでしょう。制度的に問題があったとされています。ただ、それは過去の話です。そして今の時代ならあるいは、程よく機能する可能性もあるのでは?、というのが私の主張です。

 

 

 

現代は、ITの発展により、多くの雇用が喪失されてると言われています。これについては、別の新しい雇用が創出されていると考えている派と、ITは雇用を生み出さないと考えている派の二つが存在します。確かにIT技術は雇用を生み出してはいるものの、それは高度な知識を要する仕事であり、それ以上に単純作業の雇用は確実に抹消されているため、全体としては横ばいもしくは衰退していると私は考えています。

 

 

 

で、多くの人は時代に取り残されないように、残った雇用を求めて様々な努力をしているわけです。自分が高度なスキルを身につければ仕事はある、という、まさに資本主義、自由主義的な発想です。それ以外に道はないとも言われています。

 

 

 

ただ、考えて欲しいのは、雇用が足りないとはどういうことか?、です。つまり仕事がないのです。仕事がないというのは、仕事をする必要がないということです。昔は、自分一人が生活をするために、自分が働く必要がありました。狩りをしたり、住居を立てたり、服を作ったり、と。しかし、それは共同生活、産業革命、IT革命などによって、人の労働力に変わる存在が出没したからです。今やおそらく、100人が生活するために1人の労働力だけで十分でしょう。

 

 

 

これが問題になるのは、労働力の対価は金として支払わなければならない、という人間が決めたルールのせいです。先ほどの例で言えば、99人の労働力は必要ないのですが、労働しないと、お金をもらえないわけです。そして、たった一人が100人分の報酬を得ることになります。とは言え、誰でもは100人分の労働をこなせるわけではありません。そのため、経済格差が生まれます。

 

 

 

経済格差を問題視するならば、働いていない人にも、働いている人と同じ賃金とは言わないまでも、最低限の賃金ぐらい保証してやればいいのです。100人が1人の労働力で賄えるのであれば、不可能ではないはずです。ホリエモンの提唱しているベーシックインカムの考え方がまさにこれに当たると思います。

 

 

 

 

すると、当然不平等性から、働くのをやめる人も出てくると思います。でもそれは結局やりたくない仕事をやっていた人だけだと思うので、それほど大きな損失には繋がらないんじゃないかな、と思うわけです。だって、さっきの例で考えれば、たった1%の人だけが働いてくれればいいわけですから。現に凄く稼いでいる人達は金儲けのためではなく仕事が好きでやっている、という主張が目立ちます。この制度を導入すれば、彼らの本音もわかるでしょう。

 

 

 

科学が発展しない、という反対意見もあると思います。じゃあ科学の発展に貢献したい人だけが貢献するために働けばいいし、もう今の生活で十分だと思う人は何もしなければいいだけだと思うんです。理系の立場からこんなこと言うのも気が引けますが、科学の発展は究極の善だから、全国民でそれを目指すべきだ、みたいな思想は考え方の一つであり、全員に強要するべきものではありません。

 

 

 

 

共産主義が実現すれば、京大卒ニートphaさんのように賢くなくても、働かない生き方が実現できます。最低限以上の生活をしたい人だけ働けばいいし、最低限の生活ができることがわかれば、自分のやりたいことだけに没頭することもできます。やりたいことに没頭した結果、別の価値あるものを生み出す可能性も生まれます。遊びが価値を生み出せばそれはもはや仕事です。

 

 

 

働かない生き方を選んだ人は、退屈の恐ろしさを知ることもできます。ただ遊ぶだけの虚しさを知ることもできます。ひたすら自分と向き合うこともできます。散々悩んだ挙句、やりたいことを探すために働く道を選ぶこともできます。夢のような世界ですね。

 

 

 

1番のネックにはなるのは、日本だけが共産主義国家になってもダメだということです。世界競争に置いてきぼりを喰らいます。だから、今我々は「お金のために働く」という考え方を捨てきれないでいるのです。全世界が手を繋げば、全員にカスタマイズされた人生を歩めるだけの土台は揃ったように思うのですが、どうでしょうか。