∑考=人 〜プロメテウス〜

そして今日も考える。

もう一度就活ができるなら

「もう一度就活ができるとしたらあなたはどうしますか?」去年もらった就活系の資料に、先輩たちのアンケート結果が載っていた気がします。「もっと自己分析をしっかりしておけば良かった」とか「もっと業界研究をしておけば良かった」みたいなものから「商社に行けば良かった」みたいなピンポイントな後悔も合ったようです。まぁほとんどの人が初めての就活ですから、後悔はあって当然なのかもしれません。一番多かったのは確か、もっと就活を早く始めておけば良かったというものだった気がします。

 

さて。今の私は、去年の私には考えることができなかった「もう一度就活ができるとすればどうするのか」を考えることができるようになりました。早いものですね。正直に言うと、今のところ後悔はありません。

 

幸運なことに、意中の企業から内定をいただくことができてしまったので、反省点もあまり思い浮かびません。そもそも初めの就職に関しては最悪どこでもいいぐらいの覚悟はあったので、特にもう一度やり直したいとか、もう一度就活ができるなら、みたいな気持ちもないです。後悔があるとすれば、実際に会社に入ってからでしょうね。

 

しかし、そう言い切ってしまうと、記事にならないので、現時点で私の思いつく反省点をいくつか列挙してみます。

 

1.説明会に参加し過ぎた

説明会は時間の無駄とわかっていても周囲の学生たちを見渡すと、不安になってくる人は多いと思います。後半はかなりキャンセルしましたが、それでもトータルで考えると、かなり膨大な時間になっていたと思います。そして、説明されることはホームページに乗っているような話ばかりです。まぁいちいち調べるのが面倒な人にはいいかもしれませんね。

 

実際の社員の方と会って、その会社の社風を知ることに意味がある、と考える人もいるかとは思います。止めはしません。実際に就職の決め手になったのが、人という意見は非常に多いです。そのぐらい社風というのは大切なのかもしれません。

 

しかし、一度説明会に行ったぐらいで社風がわかるわけがないのが事実です。説明会に登場する社員は会社内で正式に選ばれた人間です。悪いイメージを与えうる人は選出されません。

 

そして、そうやって棘のない人を選んでいるせいか、個性のない社員さんが多いです(これはあくまで私の率直な感想です笑)。たくさんの説明会に行けば気づくでしょう。どの会社も、良い社風であるということに。良い社風とは、風通しが良く、フラットさを感じさせる社風です。それが学生に最も人気のある社風であるため、どんな企業もそのように演じているのです。

 

ちなみに一緒に話をしたくらいで、その人の真実の姿を見極めることなどできません。学生と社会人と、どちらが日常的に建前を求められるかを考えれば、学生が社会人の建前を見抜くことの難しさがおわかりでしょう。「最終的に人で決めた」と建前で言ってしまうのは仕方がありませんが、本気で人で選ぶようなことはしない方が良いと思います。

 

2.もっと本質的な質問をすれば良かった

これが一番の心残りかなと思います。個人面接などの場では最後に質問はありますか?と必ず聞かれます。この時に何も質問をしないのは問題外ですが、簡素過ぎる質問しかしないのも愚かです。私の場合は、相手の怒りを買うリスクを恐れ、少々消極的になってしまった企業がありました。

 

本質的な質問とは何か。一つは、その会社の弱みを攻撃する質問です。業務的な課題でもいいし、経営的な課題でも構いません。「御社の方針だとこんな問題が発生すると思うのですが、それにはどう対応していくつもりですか?」みたいな感じです。人によっては面白い意見が聞けるし、すごく共感できる意見をもらえたりします。適格に相手の弱みを指摘することができれば、相手の印象にも残るかもしれません。

 

もう一つは、具体性を掘り下げる質問です。総じて、企業側の説明やPRは漠然としすぎています。例えば、私たちが学生は、「技術力の高さ」を売りにしていると企業側に説明を受けると、あの会社は技術力が強いんだな、という認識のまま思考停止してしまいがちです。でも技術力という言葉は実はとても曖昧です。

 

例えば、IT系において技術力が高い、というPRだけでは、プログラミングスキルを指すのか、システムの設計能力を指すのか、それも研究開発の技術力を指すのかがわかりません。具体的に何が凄いのかを理解しておくことは非常に重要です。「うちの社員は優秀です」という言葉も要注意です。具体的にどんな能力があって優秀と定義しているのかを明確にしておく必要があるでしょう。学歴だけで優秀だと言っている企業もありました。

 

本質的な質問をすることで、会社のことを知ることができるだけでなく、面接官の思考能力を判断することもできます。弱みを攻撃される質問や、具体性を問われる質問は我々学生も何度も受けることになります。それに答えられない学生が面接で落とされてしまうように、それに答えられない会社も優秀な企業とは言えないでしょう。

 

3.もっと勉強しておけばよかった

はい。これは就職活動以前の問題です。そもそも就職活動なんてものは付け焼刃に過ぎず、就活をいくら頑張ったところで、就活が始まってから自分の能力値を上げることはできないんですね。つまり私が就活において本当に後悔があるとすれば、それはもう大学生活全体に対する後悔になるんです。いざ就職活動を始める段階においては、すでに「特定の企業には行くことができないフラグ」が立っているわけです。

 

そういうわけで、私は就職活動そのものにはほとんど後悔はないし、その時できる最高のパフォーマンスをできたと考えています。だからこそ、これから就活を始める人には、幻想に踊らされないためにも、身の丈をわきまえた上で挑戦してほしいと思います。