∑考=人

そして今日も考える。

発表を終えて

本日、修論の発表会が終了しました。アガリ症の私ですが、それほど大きな緊張もなくスムーズに発表を進めることができました。やはり慣れ、ですかね。残念なことに、私の副査担当の先生は1番厳しいと評判だったこともあり、質疑応答にかなり苦戦しました(というか根本的に研究の意義を批判されました)が、なんとかハートの強さで乗り切ることができました。

 

何はともあれ、修士論文の発表の終了は、私の大学院生活の終わりと同義であり、そして、学生生活そのものの終わりを意味する出来事でもありました。というわけで、私は晴れて大学院生という縛りから開放され、社会人になるまでのわずかな自由を得たわけです。正確にはまだ引き継ぎ資料の作成など、タスクは残っていますが。

 

短いようで長かったのか、長いようで短かったのか、自身の感覚をもってしても定かではありませんが、中々濃密な学生生活だったとは思います。それなりに楽しく、それなりに頑張って、それなりの経験を積み、それなりのスキルを身につけることはできたはずです。それなり、というのが我ながら自分らしいと思います。大して明確な目的を持っていたわけではありませんが、モラトリアムの延長として大学院への進学を選んだこと自体は良かったのかなと。

 

正直なところ、一種の感慨深い気持ちを感じつつも、あまり今の自分の気持ちをうまく表現することができません。というのも、学生でなくなることは今までの人生では初めての経験だからです。クラスが変わっても学生ではあったし、小学校から中学校、中学校から高校へと変わってもやはり学生のままです。社会人になるということも、今の私にとっては、大学院よりさらに上のレイヤーの学生になることのようにも思えます。

 

そういうわけで、社会人になってからもしばらくは学生気分が抜けないのかもしれませんが、まぁそれなりの自覚をもってそれなりに精進していこうかと思います。少なくとも「あの頃は良かった」症候群には陥らないように、働く中での楽しみを見つけられればいいなと考えています。