∑考=人

そして今日も考える。

ネット上で多数派意見を鵜呑みにしてはいけない

先日、ジーパンを買うことにしました。ずっと履いていたジーパンのポケットが破れてしまってジーパンが一足しかなかったんです。まぁちょっと良い奴を買おうかなと思ってどのブランドを買おうかと迷っていたわけです。

 

そこで、私はヌーディジーンズを買おうと思ったんですね。スウェーデン発のブランド、細身でオシャンティな人が着るやつです。結構前から気にはなっていたんですけど、当時は細いから履きたくないと思っていて。でも足細くなったしちょうどいいかななんて思いながら、ネット上で色々調べていたわけですよ。

 

ヌーディジーンズの種類を色々調べてたら、バックスティッチ(後ろポケットの刺繍デザイン)の色がタイプによって違うことを知ったんです。ヌーディのバックスティッチはヨーロピアン風(?)でイケてます。当然、色とかにもこだわりたかった私は「ヌーディジーンズ スティッチ」で検索しました。

 

そしたら、こんなのがトップに出てきました。→ジーンズのバックステッチが最高にダサいブランド。笑笑笑。検索でトップに出てきたくらいのことはあって、案の定、ヌーディジーンズのスティッチがダサいというコメントが大多数ありました。おいおい、マジか。

 

確かに格別かっこいいことはないのかもしれませんが、皆が口を揃えてダサいというほどのデザインなのかな、と個人的にはすごく疑問に感じました。で、少し前にも同じような違和感を感じたなと思ったわけです。ちきりんが全員からバッシング受けてる記事ですね。

 

で、ちょっと考えてみたんですけど、こういう掲示板型プラットフォームって意見が両極端になりやすいんですよね。なぜかというと、コメントの絶対数が増えていくと、同調圧力に逆らってまでコメントしなくなるからです。逆に、コメントの絶対数が少ないうちは実は意見にバラつきがあります。

 

こういうものには、一気にコメントが予定調和へと向かうスレッショルドが存在するんでしょうね。この閾値を超えると、反対意見を持っている人はコメントをやめてしまうのだと思います。発言するかしないかは自由ですからね。ネットの掲示板にもサイレントマジョリティがたくさん潜んでいるのです。

 

そして、全く異なるプラットフォームを選べば、全然違う見方をする人たちの意見が偏っていたりします。そして、1つのプラットフォームには1つの集合知が存在してしまっているというのが実情です。そして、それはさっきも言ったように予定調和的に決められているのです。

 

よって、ネットの情報を得るときに、その場で多数派の意見だから正しい、と考えるのは、非常に偏った見方です。むしろ積極的に多数派とは反対意見を調べるという情報収集が必要になります。ヌーディジーンズに関してもとりわけダサいわけではないという結論が自分の中では出ました。

 

このように、無理やりヌーディジーンズを正当化した私でしたが、最終的には、ユニクロのパウダーソフトデニムを買いました。デザインもいいけど、動きやすさが最高です。