∑考=人

そして今日も考える。

安定は大事だけど、そんなに大事なのか

実家に帰ってきました。また少しばかり母と会話をしました。色々と話をする中で、母親から謎の忠告を受けました。「あんた、公務員は年齢制限あるからね!」うーん、どういうこと?笑

 

私の家族は皆、官公庁に勤めています。父はずっと消防局で働いていました。(ちなみに志望は警察官だったらしい。)母親はそのコネを使って、パートタイマーみたいな感じで働消防局に勤めています。兄は市役所で働いており、本来の希望は官僚だったとのこと。というわけで、うちでは、「役所に務めることこそが最良」という価値観が根付いているようです。

 

兄の友人の中にも、一度は大企業に入ったものの、安定を求めて公務員になる、というケースがいくつかあったため、母親は私もそうなるんじゃないかという心配をしているようです。私の場合は年齢的にかなり厳しいですから、公務員になるなら早めに決断しないとマズいですからね。

 

もちろん、私の中に公務員になるという選択肢は皆無ですが、働いている中で気持ちが変化するというのは十分に有り得る話です。でも、それでも私は公務員は目指さないんじゃないかな、と思います。なんというか、兄の生活とか見てると、老後感覚で生きているような感じがしちゃうんですね。

 

公務員に魅力を感じる人のほとんどって、老後の人生とかに憧れを馳せるタイプなんじゃないかと思います。余暇の楽しみを大事にしたいとか、趣味を大事にしたいとか。私もちょっと考えましたけどね。公務員で働いて、アニメとかドラマとか一生見る生活も悪くないのかなーなんて。

 

ただ、この歳からそういう生活に憧れるって、人生に疲れすぎじゃないですか。いや、わかりますよ。正直、この歳まで生きてきて、それなりに頑張ったしもういいんじゃないかと思う時もあります。でも、この先もっと長い人生をひたすら休み続けるってのはどうなんでしょうね。退屈じゃないですか。

 

公務員が退屈な職業、みたいな言い方をしてしまいましたが、公務員に憧れる人って別に公務員の職務に興味があるわけではないんですよね、たぶん。要するに安定とか平凡の代名詞的なものとしての公務員に魅力を感じているわけで。人生の七割ぐらいを犠牲にすることで、残り三割を確実に有意義なものにできる、という点キーポイントなんでしょう。損切りみたいな考え方です。

 

私の場合は正直、残り三割を確実に有意義なものにする自信はありませんし、そんな不確かな三割のために七割の生活を犠牲にするという選択はできません。最悪、自己破産できるし、生活保護も受けられるし、本当に最悪の場合は、自ら命を絶つという選択だって可能なわけです。

 

人生なんてどこまで言っても不安定なものであるはずなのに、なんで人は安定を求めてしまうんでしょうね。