読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

∑考=人 〜プロメテウス〜

そして今日も考える。

できない自分ができるようになった姿を想像するのは難しいが、振り返ってみればできるようになっているものだ

私は小学校も中学校も地元の公立の学校に通っていた。最近では、私立の中学校を受験する人は減ってきているようであるが、私たちが子供の頃は、それでも各クラスに1人か2人は私立中学校を受験する人がいたものだ。

 

私立を受験するためには高い学力が必要である。すると、因果関係が逆になって、学力がある人は私立を受験するのが普通、みたいな風潮になっていた。そんなわけで、当時天才少年だった私が公立の中学校にそのまま進学することを疑問視する人も多かった。

 

そもそも頭がどんなに良くても、家が貧乏なら私立の学校に行くことは困難であったので、私には無理であった。ただ、私としても絶対に私立には行きたくない、という理由があったのを覚えている。それは電車の乗り方がわからないからだった

 

今考えてみれば、実に馬鹿げた理由である。しかし、小学生の私には電車に乗ってどこか遠くへ行くことが恐怖だったのだ。1人で電車に乗ってどこか遠くの町へ行く自分など想像もできなかったのである。

 

でも事実として、今の私は当たり前のように電車に乗っているし、たぶん中学生ぐらいにもなれば誰でもどこへでも行けるようになっていることだろう。やって見る前では驚くほど難しいように感じられたことも、やってみた後では、むしろできない意味がわからないくらいに簡単、という場合もあるのだろう。