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そして今日も考える。

最新パチンコ屋偵察記②

前回のエントリは長文になってしまったので、二つに分けました。近所の大型店舗の視察に行ってきたわけですが、スマートシステムが千台完備されている以外に、もっと真新しい発見がありました。それはプレミアクラスです。

パチンコ屋は狭くて窮屈

通常、パチンコ屋というのは、まずホール全体が”島”という単位で区切られており、一島あたりだいたい20~40台程度で構成されています。そして、島と島の間隔は店の大きさに応じて広くなる傾向にありますが、どんなに大きい店でも台と台の間隔はサンド一台分(5cm~10cm)程度しかありません。

 

遊戯してみるとわかりますが、両隣に人が座っているとかなりの圧迫感があります。体のゴツい人なんかが横に座った時には、台を離れるのも一苦労です。ちなみに店員目線で考えても、その狭いスペースの中に体を入れ込んで10kgぐらいある箱を持ち上げなければならないので、実に大変です。

 

パチンコ屋目線で考えると、台数が多ければ多いほど、一般的に売上は上がりますし、大数の法則により収益も安定します。よって、だいたいどのパチンコ屋でもビッシリの台が並べられているのです。しかし、快適度などの目に見えない価値を考えたとき、稼働を増やすためには台数を減らしてでも台と台の間隔を上げるべきではないか、と考えたこともありました。

ゆとりあるスペースの提供

今回訪れたお店にはプレミアクラスというコーナーがありました。飛行機を引き合いに出して考えると、通常のパチンコ屋はエコノミークラス、プレミアクラスがビジネクスクラスに該当するといったところでしょうか。広めの空間にポツンとパチンコ台と椅子が一台ずつのみが置かれているだけです。近くには雑誌なども並べられており、イメージとしては美容院のような感じでした。

 

しかも追加料金は発生しないようです。ただ残念なことにプレミアエリアには10台程度しかありませんでした。現状のパチンコ屋の仕組みは島内で玉を循環させているため、配置に制限がかかってしまうのでしょう。そのため、敷地代を考えれば広々としたスペースを使うとやはり収益性は悪くなりそうです。

封入式パチンコの到来

最近では、封入式パチンコと呼ばれる、台の中だけで玉が循環する仕組みが搭載されたパチンコ台が開発されています。イマイチ大きなメリットを感じられないこともあり、ホールに普及するのはかなり先になるでしょう。ただ、封入式パチンコのメリットとしては、島単位で設置されていた玉循環器が不要になることです。そして、それによって、従来よりはフレキシブルに台を配置することができます。

まとめ

今はまだ、狭いのが当たり前のパチンコ屋ですし、どこへ行っても同じような配置になっていますが、今後はプレミアクラスのように優雅に遊べる形態がスタンダードにいなっていくかもしれません。