∑考=人

そして今日も考える。

コミュニケーションのスタンスについて

今までそれなりに色んな人と話をしてきたけど、コミュニケーションにおけるスタンスによって、人は大きく3つのタイプに分類できる。

 

タイプ1は自分にあった出来事をひたすら話す人。以外と大多数の人がこれに当たる。「最近○○しててー超やばいんだけどー」みたいな。自分の話とか考えを聞いて欲しくて仕方がない、という感じである。

 

この手の人たちの特徴として、自分はこうだった、ではあなたはどうだった?とはならない点である。聞いてもらってスッキリなのだ。逆に話している途中で割り込まれたりしたらストレスを感じやすいタイプでもある。そして、誰に聞いてもらいたいとかはあんまり定まっていないことが多い。そういう方には是非ともブログを勧めたい。

 

タイプ2は延々雑談をする人。女子なんかには割と多い。「どこどこの誰々がこんなことしたらしいよー」とか「あのニュースやばくね?怖くね?」みたいな。なんかとりあえずお喋りしていたい、って感じの人。汎用性の高い話題を好むので、自分の話ばかりしたがるタイプ1とはあまり相性はよくない。

 

タイプ3は聞き役。人の話をうんうん聞いてとりあえず笑っておく。愛想を振りまいておく。そんな人。コミュニケーションが苦手な人。なんとなく存在価値がなさそうにも思えるが、タイプ1とは抜群に相性がいい。否、相性がいいと思っているのはタイプ1の人だけであってタイプ3がどう感じているかは実際定かではない。

 

もちろん、これはスタンスの話なので、全ての人がこの3つの分類にカテゴライズされるわけではない。このコミュニティではタイプ1、あのコミュニティではタイプ2みたいな感じで使い分けている人がほとんである。ただ、傾向としてタイプ1寄りなのかタイプ3寄りなのかは大抵決まっている。

 

ただ私としては、これらのどれを取っても、コミュニケーションのレベルとしては低いと思っている。タイプ1は前述のとおりただの講演だし、タイプ3も自分のことを何も話していない時点で会話とは呼べない。タイプ2に関しては会話は成立しているのかもしれないが、ビジネスのお付き合いの始まりぐらいに内容自体は薄いものになってしまう。

 

私は人と一緒にいるのは好きではないが、会話をするのは結構好きである。ただ残念なことに私自身が会話と認める会話をできる人は本当に少ないのである。差し詰め、会話自体あんまり好きでもない、ということにもなる。

 

私にとって、コミュニケーションは手段でしかない。お喋りをしていたいという願望は皆無だし、というか一人の時はいつも頭の中で自分と会話している(というと変な人に思われるかもしれないが。)

 

なので、私が会話をしたいと思うのは、基本的にその人がどんな人なのか、であったり、その人がどんな考え方をするのか、その人がどんなことに関心があるのか、を知りたいと思った時である。要するにその人を知りたいのだ。特定の相手なしにコミュニケーションは成立しない。

 

ただ、それも発言量のバランスが均衡している必要がある。均衡していないと、タイプ1とタイプ3の先生と生徒の関係になってしまう。私が喋っていて気持ちがいいのは、まず自分の話をした後に「で、あなたはどうなの?」とちゃんと質問できる人か、まず相手の話を聞いた後に「僕の場合は・・・」と自分の話をできる人だ。そういう人とはもっと会話をしていたい、と思う。私はずっとそういうスタンスを目指している。

 

こうやって考えてみると、会話らしい会話をするのって本当に難しいなぁと思う。