∑考=人

そして今日も考える。

新入社員がまず身につけるべき知識とスキルは2セット

もうあと数か月もすれば、華の新入社員期間が終わります。というか、もう既に新入社員ではなくなりつつあるのかもしれません。今の自分に後輩ができて面倒を見てあげられるのか、まぁ少し心配に思うところはあります。

 

去年はそれなりに多くのことを学びました。業務として何が存在し、どうやって取り組んでいくのか、システムの仕様はどうなっているのか、業界はどうなっているのか、そういう知識を断片的に身に着けていったのがようやく繋がりつつある、といった感じです。

 

さて。新入社員が仕事をできるようになるためには覚えなければならないこと、身に着けなければならないスキルがたくさんあると思います。ただ、1年間でそれらをマスターすることはおそらく不可能です。正確には5年でも足りないだろうと言われています。

 

では、まず最初に新入社員が覚えるべき知識、身に着けるべきスキルとは何なのでしょうか。

 

これは実にシンプルです。「誰に聞けばわかるのか」と「質問の仕方」、そして、「どこを調べればわかるのか」と「調べ方」です。それぞれ一対の知識とスキルになっています。

 

新人のうちは少しでも早く色んなことを理解しようとむやみやたらと用語や具体的な作業を覚えがちです。もちろん、それらのプロセスを踏むことも大事です。しかし、それはあくまで全体像をイメージするための手段として必要なのであって、細かい知識や具体的な作業を完璧に把握する必要はないのです。

 

近年は漢字を覚える必要がないと色んな人が言います。なぜなら、PCやスマホが勝手に変換してくれるし、いざとなればググればいいからです。つまり、漢字字体を憶えていなくても、Where(GoogleのURL)とHow(ひらがなを入力して検索する)を調べればいいのかを理解していれば、求める回答を見つけることができるのです。

 

別に自分自身がデータベースになる必要はないのです。大切なのは、DBMSとしての役割(どうやってデータベースにアクセスするか)です。適切なデータベース(誰が情報を持っているのか)と適切なプログラム(質問の仕方)を理解してさえいれば、作業に困ることはほとんどありません。

 

ただし、もちろんこれらを理解しているだけでは作業に要する時間はかかりますよ。PCがわざわざ補助記憶装置にアクセスしに行くと読み込み時間がかかるのと同じです。なので、アクセスした際にはキャッシュとして、自分の頭にも少しずつ記憶を蓄えていくのがいいでしょう。ですが、原則としては「誰に聞けばわかるのか」「どこを調べればわかるのか」を把握するのが最優先課題です。

 

残念ながら、会社にはGoogle先生のような何でも知っている人はまず存在しないので、普段のコミュニケーションの中からアンテナを張って、誰がどんな人であるのかを理解するようにするといいでしょう。