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∑考=人 〜プロメテウス〜

そして今日も考える。

雇用を守ってる余裕なんてないのかもしれない

これは日本の会社全般に言えることなのかもしれないが、私の会社の最大の目的は社会貢献でもなく、利益の追求でもない。ただひたすら雇用を守ることである。日本の会社は総じて、海外に比べると、その営業利益率の低さが目立つが結局のところ、企業の目的が異なるのだから単純比較することに意味は無いのかもしれない。

 

利益の追求という目標を第一に掲げれば一見無駄に思える使えない社員についても、雇用の保護という観点からはおざなりにはできない。とは言え、それで皆がつぶれてしまうのだとしたらやはりそれは違うのではないだろうか。

 

今私のプロジェクトは雲行きが怪しくなってきている。元々問題の多いプロジェクトであるという認識は皆が持っているはずだが、ようやくその問題が顕在化した、といった感じである。

 

私のプロジェクトは大きく4つのチームに分かれている。我々プロパ社員が構成するチームと大きく3社の委託先がある。そのうち、1つのチームが直近の試験工程の工数を見積もると、現在のスケジュールから2ヶ月ほど遅延することが判明したらしい。最近は我々含め頻繁にアクション会議が開催され、なんとかリカバる方法を検討している。

 

全員の疑問点は、なぜ一つのチーム(仮にAチームする)だけが大幅に遅延してしまうのか、という点である。おかしなことに、ほとんどAチームと業務量に差異が無いはずのBチームはスケジュール通りに仕事を進めているのである。

 

私はその理由を知っている。Aチームはチーム結成当初からほとんどメンバが変わっていない。一方で、Bチームは目まぐるしくメンバが変わっている。私が全てのメンバの入出の手続きを実施しているのでよくわかる。たった一ヶ月で退プロするメンバさえいる。

 

それはなぜかを考察するに、Bチームのトップの方は、各メンバがどのくらいの能力値、生産性がないとスケジュールを守れないということが見えているのであろう。そして、その求められる能力値のない人間は非情ながら切り捨てているのである。

 

はっきり言って我々は各チームのリーダークラスの方から進捗報告を受けることはあっても、各チームのメンバ事の生産性などの実態はほとんど把握していない。また、我々から要員の交代を求めることは原則としてない。我々の組織の甘さをBチームのトップがカバーしてくれているのである。

 

一方で、Aチームはというと、生産性の低さが仕方がないことのような考え方をしている。これは私の感覚でしかないが、生産性の低いメンバがほとんどのため、今となってはそこを問題視するのは難しい、といった状況だろう。

 

今検討している打開策についても、なぜか今の生産性のまま何とかするために何を削れば良いか、どんなやり方をすれば良いかを考えようとしている。今より生産性上げる方法は本当にないのだろうか。こちらの求める生産性を発揮できないメンバについては交代をはかることはできないのだろうか。

 

このあたりの考え方も雇用の保護に準ずるのだろう。実はAチームは我々のグループ会社なのである。多少生産性が悪くても、その生産性で何とかしましょう、という方針なのかもしれない。そういう考え方で破綻してしまった日本企業が一体どれほどあるのだろう。我々に雇用を守っている余裕なんてあるのだろうか。もう少しストイックに考えていかないと。