∑考=人

そして今日も考える。

市民はパソコンが必要なくなったのか

私がまだ小学生ぐらいの時って、家族に一台パソコンがあるかないか、ぐらいの時代だったと思うんですよ。それで、しばらくしてノートPCでも高スペックなものが出始めて企業とかでも使われるようになって、私が大学生ぐらいの時はもう当たり前に一人一台は持っているものだと思っていました。

 

なので、社会人になった今、私なんかは2台持っているわけで、まぁみんなPCの1台ぐらいは持っているのだろうと思っていたんですが、実はそうでもないんですね。特に女子はPCを持っていない人が結構いる気がします。一応IT系の会社なんですが。

 

で、まさかと思って調べてみると、去年ぐらいから国内でもPCの売上って極端に下がっているんですね。元々年間1,500万台ぐらい売れていたんですが、昨年に関しては1,000万台ぐらいなんです。ちなみにスマホの年間売上台数は3,500万台、最近登場してきたような印象のタブレット端末で1,000万台ぐらいの市場規模になっているんです。

 

個人的には驚きでした。まだまだタブレット端末やスマートフォンはスペック的にもPCに取って代わることはないと思っていたので。タッチパネルによって直感的な操作が可能になっても、動画が見れるようになっても、まだまだ両手の使えるPCの方が圧倒的に使いやすいし、複数の処理を平行して動かせるやんと。

 

でも勘違いだったんですね。一般の人は、別にブログやプログラミングなど、大量の文字を打ち込むようなことはしないですし、プライベートでエクセルやワードなど業務的なソフトを使うわけでもない。となると、別にPCでしかできないようなことって普通の人は求めてないんですよね、結局。今のスマホとかタブレットの機能で十分なんです。

 

確かに、何かを検索したり動画を見るのも、大きい画面の方がより良いでしょう。でも別にスマホでもタブレットでもできないわけじゃないし、ポータビリティの観点で言えば圧倒的にスマホタブレットの方が強い。となると、もはや普通の人にとって必要な機能だけで比較すると、スマホで十分となるんでしょうね。

 

とは言え、驚いたのは、PCの売上台数が減少した内訳として、個人用よりも企業向けのものが減少していることである。もちろん、単純に携帯端末にシフトしたわけではなさそうであるが、業務遂行の上でのPCの必要性も下がってきているのかもしれない。