∑考=人 〜プロメテウス〜

そして今日も考える。

大企業も結構不安定です

大企業に入れば一生安定。そんな時代は終わったのかもしれないですが、やっぱり大企業って安定してます。一つの事業が失敗しても、別の事業で成功してれば問題ないし、仮に全ての事業が数年連続で赤字になってもギリギリ社員を養っていくことができるだけの資本力があるんです。

 

ただ、その”安定”ってすごく局所的な部分、いわゆる給与面だけですよね。まぁ給与が毎月入ってくれば生活はできるし、実際、多くの人が使う”安定”っていう言葉も一生お金には困らないってことだと思うので、あんまり大したことじゃないかもしれませんが。

 

でも、その給与面以外で考えると、大企業って全然安定していないんですよね。

 

例えば、勤務地。私は一生この土地で生活したい、とか無理です。偶然育った土地で最後まで働ける人もいますが、勤務地を自分で決めることはできません。さらに、勤務地はどこでもいいけどずっと同じ場所に居続けたい、というのも無理です。これももちろん、偶然そうなる可能性はあります。が、マイホームを購入した途端、地方に転勤、トいうケースも普通にあります。

 

勤務地が選べないということは当然、人間関係も選べません。配属された場所にいる人たちと仕事をしなければならないし、時間が経って仲良くなっても、また別の人間関係の中に身を置かなければならない時も来るかもしれません。全ては上層部の采配という名の偶然によって決まります。

 

職種もそうです。入社時に職種が決まっている場合も最近では結構ありますが、少し月日が経てば、開発から営業に変わったり、はたまた研究職から人事部に異動させられる場合もある。「これも新たなチャレンジだ」とか何とかいいように説得されてか知らないですが、ほとんどの人が簡単に職種を変える。日本は就職じゃなくて就社ってよく言いますしね。つまり職種も選べません

 

あと私どものようなBtoBの会社だと、お客さんや業界も選べません。よく、就活の時に「弊社は幅広い業界のお客様を相手に取引をしています」みたいなことを自慢げに語る人事と、それを聞いて「あーこの会社いいな」と思う学生が必ず現れますが、お客さんの数が多ければ多いほど、自分が誰の担当になるかわからないということです。

 

色んなお客さんを相手に仕事ができます、というのは嘘っぱちです。もちろん、運良くそういうキャリアを描ける人もいます。が、そうでない人の方が沢山います。なので、自分がどうなるのかは不明です。

 

給与以外はこんなに不自由で不安定なんですね。大企業に入る人は安定志向とか言いますけど、大博打ですよ。20面体のサイコロ振って4,5以外の目が出たら数年間自分の思い通りに行かない人生を生きる、みたいな。

 

 

でも、それでもたぶん、大企業に入るほとんどの人にとってはそれなりに楽しいんですよね。だって彼らって大学入る時もそうだったでしょ。なんかみんなと同じようにちょっとバイトして、サークル入って、単位の取れそうな授業だけ選んで、テスト前に徹夜して乗り切る、みたいな生活をしてた人がほとんどじゃないですか。

 

私は最後まで大学はつまんねーと思って留年までしちゃったわけですが、ちゃんと単位をとって卒業した、少しだけ仲の良い友人に聞いたことがあるんですよ。大学楽しいか?って。そしたら、そんなに楽しくはないけど、まぁそれなりに楽しい、と言ってましたね。

 

下の記事を読んでそんな過去を思い出しました。

blog.tinect.jp

 

強烈な目的意識が無ければ、何をやってもそれなりに楽しいんです。だって、”思い”が無ければ”思い”通りに行かないことなんてないですからね。私もまぁ大学時代だけは特別でしたけど、ほとんどのことはそれなりに楽かったので同じ人種ですね。最近はまたつまらないですけど、何とかやってますし。

 

でも改めて考えてみると、やっぱり大企業も結構不安定だなーと思う次第です。