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∑考=人

そして今日も考える。

広告を消すのにお金がかかる時代のサービス

スマホの無料ゲームアプリなんかをやっていると、必ず広告が表示される。それは常に画面上のどこかに表示されていたり、ある場面でボタンを押した瞬間に広告用の画面に切り替わったり、中にはいきなり動画がスタートするものもある。

 

特に小規模の会社や個人が制作しているものだと、それが鬱陶しい人のためにと、ちゃっかり”広告無し版”が数百円ぐらいで用意されていることが多い。未だにゲームアプリ業界がこういうビジネスのやり方をしているところを見ると、あんまり業界の未来としては明るくないように思う。参入障壁の低さから市場規模が上がっているように見えてるだけなんじゃないだろうか。

 

ともかく、昔であれば、広告などによって自分の知らない情報が手に入ることはありがたいことでもあったはずだ。しかしながら最近では、情報がないということはほとんどなく、適切な情報を見つけることが難しいほどに情報が世界に溢れている。

 

そんな世の中では、むしろ余計な情報をいかにそぎ落とすことができるか、に価値が置かれるようになったということだ。アマゾンのおすすめ商品も、見方を変えれば”おすすめでない”商品をそぎ落とした結果だと言える。

 

実際、私も余計な情報をそぎ落としたいと思うことがある。一番の例は郵便ポストに無造作に入れられるチラシだ。一週間も放置しておくと、パンパンになってしまっている。いつも全部まとめて捨ててしまいたい衝動に駆られるが、中には大切な書類も含まれているので、捨てるわけにはいけない。結局、全てのチラシに目を通して一つ一つ選別していくしかない。これは人生において3番目くらいに無価値な時間だと本気で思う。

 

これは、ちょっとしたビジネスチャンスだと私は思っている。少なくとも、ポストにチラシが入れられて迷惑だと感じている人はたくさんいるはずだ。しかし実際には、個人が「チラシお断り」の貼り紙をするぐらいの対策しか施されていないのが現状である。

 

また、ITの世界では迷惑メールのフィルタリング機能など、十分ではないにせよ当たり前に実装されている。一方で、物理世界の郵便ポストでは何の制御も行われていない。これは奇妙だと思わないだろうか。

 

もちろん、今の技術では難しいのかもしれない。今の家に付いているごく普通の郵便受けでそんな制御ができるはずもない。そもそも、郵便ポストが自動で必要な書類だけを選別するためのスキーム自体が存在しない。

 

しかし、ここにITの要素が加えれば、やってできないことはないと思う。例えば今の技術レベルでも、郵便ポストの投入口にスキャナを搭載すれば、文字列あるいは画像を認識するまでは実現可能だ。

 

郵便ポスト自体が住所に紐づくIPアドレスを持ち、その住所に紐づく家主のメールアドレスを記憶しておけば、スキャンした瞬間に画像を添付して通知を送ることもできる。あるいはWebインタフェースで郵便ポストに直接アクセスして、今そのポストに入っている書類一覧を画像として確認できる、でも良い。「あー今あるものは全部要らないから一気に捨てよ」みたいなことは可能だ。

 

もっと技術レベルを上げて、例えばAIが組み込まれれば、文字列や画像の中から家主にとって重要度の高いものと低いものに選別し、重要度の低いものについては処分することもできるようになる可能性だってある。外から家電を操作できるスマートハウスよりも個人的にはいいと思う。

 

まぁそもそも、昭和の価値観で生きてる企業が広告での営業活動をやめてくれれば済むんだが。