∑考=人 〜プロメテウス〜

そして今日も考える。

「はず」

「・・・であるはずだ。」英語ではmust。強めの推量を表す言葉である。断定ではないが、それに限りなく近い可能性で正しい場合に使う言葉だ。本来は。

 

ただ、ビジネスの現場で「はず」という言葉ほど当てにならないものはない。「レビューをしたから修正は要らないはず」とか、「既に試験はやっているからバグはないはず」みたいな表現を使う人は多いが、実際には問題が潜んでいることが多い。そして、問題の検知が遅れることも多々ある。

 

「はず」という言葉は乱用されがちである。というのも、「はず」というのは日本社会においては非常に便利な言葉なのだ。なぜなら、「〇〇なはずです」と報告をすれば、受け手に対してはさもそれが正しい情報のように伝えることができる一方で、発言をした方からすればあくまでも強い推量でしかない。つまり、間違っていたとしても嘘は言っていない、と責任逃れが可能なのだ。

 

「はず」という言葉を使うぐらいなら、事前に確証を取って断定表現を使うべきだ。もちろん、全てのことに対して自分で確証は取れないし、特にマネジメントをする立場からすれば、他人がやった作業全てを把握できるはずもない。

 

ただ、自分が確信できるまでチェックできていないことにより、「はず」という言葉が口から出てしまうのであれば、それは管理不届きでしかない。だから、私は他人が使う「はず」という言葉はあんまり信用しないようにしている。

 

かくいう私も最近は「はず」という言葉を使う頻度が増えてきているように思う。ついつい、「はず」という言葉を使ってしまっていないか、振り返る必要があるだろう。