∑考=人

そして今日も考える。

新年に「今年の目標」を設定するという奇妙な行いについて

あけましておめでとうございます。新年になったということで「今年の目標」的な投稿を色んなところで見かけますね。で、まぁ私も今年の目標とかを少しは考えてみました。

 

が、何も思いつきませんでしたね。というか、今年の目標を新年に考える意味なんてあるのか?という疑念の方が強くなってしまいました。だって去年考えた「今年の目標」なんてもう忘れてますし。逆に覚えてる人いんの?

 

うん。確かに、年が明けたら「今年の目標は・・・」みたいなこと考えるのは結構恒例行事になってる節があるけど、今年が終わるときに今年一年どうだったか振り返ってる人なんていないっしょ

 

念のため言っとくと、「去年は楽しい一年だった」とか、「どこどこへ旅行へ行けてよかった」とかそういうことを思い出すことが振り返ることではないですからね。昨年立てた目標設定に対してどうだったか考える。これが本当の振り返りですよ。まぁやらないでしょうね。仕事みたいだし。

 

でも新年になってから設定する目標を考えるぐらいなら昨年を振り返った方がはるかに意味はあるんですね。てか後で振り返らないなら目標なんて立てる意味ないでしょう。

 

あと、”今年の”目標というのも考えてみると変な言葉ですよね。例えば、「今年こそは痩せる」という目標はありがちですけど、いやいやいや。それ”今の”目標じゃないの?って感じです。今すぐはやらないけど、今年中には・・・みたいなニュアンスで使ってる時点で努力する気ないでしょう。

 

本当の目標は常に「今の目標」であるべきですね。結果を出すには時間がかかりそうとか、オーディションが1年後だから、といった理由で”今年の”目標だったとしても、そこに対して今から進捗させる覚悟があるならもう今この瞬間の目標といって差し支えありません。だから、今年の目標は・・・なんて言ってる時点でスタート負けしてますし、叶う確率も下がります。

 

こうやってよくよく考えていくと、新年に今年の目標を考える行動というのは、本当に何の役に立つのかわからない奇妙な行動なんですよね。「目標があった方が人生は充実する」という格言めいた言葉だけを鵜呑みにした結果と察します。

 

残念ながら新年の目標を考えたくらいで人生は充実しませんが(涙)、これは言ってみればもう文化なんでしょうね。正月には初詣に行く、ぐらいの慣習です。そこに深い意味や合理性はないんです。だから、あまり気張らず、おみくじを引くぐらいの遊び感覚でやるのが正解なんでしょう。