∑考=人 〜プロメテウス〜

そして今日も考える。

システム運用費の下げ方

システム運用の現場にはたいてい、オペレータと呼ばれる人たちが存在する。オペレータとはまさに作業者のことで、端的に言えば、決まり切った手順を決まり切ったルールのもと実施する人たちだ。特に24/365で稼働しているシステムの場合、シフト制などで夜間帯まで仕事をしているケースが多い。

 

近年、この「決まり切ったことをただやる人」の価値は確実に減少してきている。真っ先にシステムやAIに置き換えられる存在である。事実、私の担当システムでも、既にオペレータは0名にしたが、それでもちゃんと回っている。

 

実はオペレータが無くならないことの原因は技術的なことにはあらず、人間の心理的な問題によるところが多い。システムで既に障害監視は自動化されているにもかかわらず、人がいないとなんか不安、とかマシン室の巡回してハードウェアをチェックするのには人の目が必要、など。

 

過剰なセキュリティ、過剰な確認作業。そもそもそれやる意味あんのか?みたいな仕事が足かせになっていることが多い。中でも一番難しいのは、「あなたたちはもう要りません」ということをこれまでのパートナーに告げることである。確かにシステム運用を専用に扱っている会社からすれば、オペレータを減らされるということは売上が減るということである。しかし、そう長くはもたない仕事をいつまでもやっていくことにクエスチョンマークを抱く必要はあるだろう。

 

さて。私どもは結局システムの運用費を下げるために、オペレータ要因をごっそりシステムに入れ替えたわけであるが、わずかに残ってしまう仕事についてはSEへ移管した。運用費は下がったが、維持費(SEの費用)は微増ということになる。もちろん、トータルで考えれば劇的にコストは落ちる。(オペレータというのは決して作業量が多いわけではなく、何かあった場合に検知するための待機時間がそのほとんどを占めているからだ。)

 

ただ、別のシステムではそれとは真逆の方針を立てているところもあったりする。つまり、SEがやっている仕事の一部をルール化・手順化することによって、オペレータでも実施可能な状態として引き継ぐことにより、維持費を下げる取り組みだ。先に述べたようにオペレータというのはほとんどが監視のための待機時間なので、オペレータができる形に作業化できれば、運用コストを効率的に使うことができる。

 

この取り組みは確かに面白いように思う。SEにしかできないことをオペレータでもできるようにする。その考え方は大切である。しかし、「オペレータにできるようにする」のと「システム化」するの乖離はそれほど大きくはない。だから、まず上記の取り組みステップを踏んだ上で、最終的にはオペレータの無人運用を目指していくべきである。そういったサイクルを回していくことが望ましい。

 

今は人がいないとできない仕事というのは限られている。つまりただの作業者は要らないのである。