∑考=人

そして今日も考える。

私がコンテンツに意義を感じない理由

私って、たぶん「面白いものを作る」よりも「役に立つものを作る」方が好きなんですよね。コンテンツかインフラならインフラを作る方が好きってことです。

 

例えば、IT系の会社だと、コンテンツを作るのはWeb系とかスマホアプリ開発とかがそうだし、インフラだと、SIerとかの業務アプリ開発になります。なので、たぶん私の会社選択はまずまず合ってたってことですかね。

 

実際、スマホアプリ開発とかあんまり興味ないです。ゲームってなんというか、やっててもすぐに飽きちゃうんですよ。だから、どういうゲームが面白いのか?という問いに対して、どんなゲームもすぐに飽きるからどうせそんなに面白いものにはならない、と思っちゃうんですね。きっと、子供心を忘れてしまったわけで。

 

だから、たぶんもし自分がゲームを作ったとして、それが大ヒットしたとしても、そのことに対して「楽しんでくれて嬉しい」という思いよりも「あーなんでこんなゲームまだやってんだろ?笑」とか思っちゃうわけで。

 

なんかそういうのってゲーム開発者としてあるまじきだな、みたいな変な仁義があったり。でも、実際はAndroidの上位アプリランキングってほとんどがゲームアプリだったりするので、一般的な感覚とは違うんだろうな、ということは理解してるつもりです。

 

一方で、インフラって必ず役に立つじゃないですか。例えば、今更ですけど、Googleマップってめちゃくちゃ便利やん、と。スマホアプリでもっともインストールされてるアプリなんですが、超便利だったから今ではインフラになった、という順序が正しいですね。

 

インフラができると、世界が前進するんですね。これはもはや、飽きる飽きないとかの次元の話ではないってことなんです。逆に言えば、それ自体に対する面白さは全くないんですけど笑。

 

で、わかりやすく二元論的に語りましたけど、まぁ私はコンテンツとインフラの間には少し別の概念も存在していると思ってまして。

 

一つは、"ポートフォリオ"などと表現するのがいいんでしょうかね。例えば、私が割と今でも好きで続けているこのブログも世間一般の分類ではコンテンツに入ると思いますけど、私の中ではポートフォリオだと思っています。(だから続いているんだと思う。)

 

要は「複数のコンテンツの組み合わせ」のことです。一つ一つのエントリはコンテンツなんだけれど、色んなコンテンツを随時生み出していくことで、全体として一つのポートフォリオになっているという感じ。一つ一つのエントリは一回読んだらすぐに飽きるけど、全体として長期的に楽しむことができるのが良いかな、と。

 

ただ、これもおんなじようなエントリが続くと、結局全部ほとんど一緒やないか、ということで、ただのコンテンツに成り下がってしまうので、難しいところですね。他の例だと漫画とかも海外ドラマとかがポートフォリオで、一作完結型の映画はコンテンツ、という感じです。一回ポッキリで終わるか終わらないかの違いというわけ。

 

もう一つはプラットフォームです。これは「色んな人たちがコンテンツを生み出す場」のこと。決してコンテンツを作っているわけではないけれど、場を作った結果として、色んな人から色んなコンテンツが生まれるので、一人が作るポートフォリオとは次元の違う多様性とか面白さを生み出すもののことです。

 

よく言われる話だけど、今流行っているサービスの大半がこのプラットフォーム。子供が将来なりたい職業ランキング1位のYouTuberや、LINEのスタンプ、インスタ映えなど、プラットフォームがあったから生まれたコンテンツ、職業、ワードが沢山あります。

 

プラットフォームレベルになると、もう社会を推し進めることに寄与できるっていうことなんですね。そういう意味では、ポートフォリオとは断絶された壁があるように思います。ちなみに私が好きなプラットフォームはZOZOTOWNとAmazonですね。単純に買い物が便利だし、色んな商品が見れて面白い。この「はてなブログ」も良いプラットフォームです。

 

こういったプラットフォームがないと困るレベルになると、インフラと呼ばれます。例えば、もうLINEアプリなんかはインフラと呼ばれてもおかしくないですね。

 

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新しく生み出されるものをコンテンツ、ポートフォリオ、プラットフォーム、インフラという四つに分類してみました。

 

なお、絵にするとこんなイメージです。

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上のものほど、感情への影響は大きいですが、短期的な価値を発揮する傾向にあり、下に行くほど、面白さはないけれど、長期的に価値を発揮できる傾向にある、というわけです。実際の世の中はこれほどシンプルではないですが、自分が生産者であると言う前提で、果たして何を作りたいのか、どこを作りたいのか、を考えてみるのも面白いんじゃないですかね。