∑考=人

そして今日も考える。

ボクラハドコヘムカウノカ

早いもんで、もうすぐ”主任”などという肩書きを与えられてから2年が経ちます。昨日、今日はそんな主任向けの最後の必須研修を受けてきました。

 

さっくりテーマとしては、主任に求められる行動について(今更かよと言う感じですが)。ざっくり内容をサマると、主任とは、自ら業務を推進し、後輩を育成し、協働者を管理し、上司を活用し、顧客と折衝をして、かつ中長期的な目標すなわち経営視点を持つ、ことが求められる、という内容でした。何でもかんでも任せすぎやろwwwという感じですな。

 

でも、あながち間違っていないんですね。というのも、うちみたいに安定した会社で主任よりも上の役職になると、「隠居する」人たちがたくさんいるんですね。下に仕事を丸投げするだけの課長代理、方針も判断もできない課長、じゃあだれがやるのかというと、一番現場に近くて経験のある主任がやるしかないというわけです。

 

もちろん、課長代理や課長になってもちゃんとバリバリ働く人もいます。が、たぶん一部なんでしょう。そして、彼らと主任の働き方が違うかというと、もうそんなに大きく変わらないんですね。少しずつレイヤが違うだけで多分もうほとんど変わらない。ポジションが違うだけでスキルの種類が違うわけではない。(もちろんスキルの質は違いますよ。)

 

研修の講師がこんなことを言っていたんですね。

 

「主任になる前のあなたたちは後方の車両だったんです。でも主任になったら先頭車両になる。そして、それはこの先あなたの役職が変わっても同じです。ただ、後ろに繋がっている車両の数が違うだけなんです。」

 

何とも言えないたとえですけど、確かに、つまりは私たちの仕事の本質は今から大きく変わることはないのだろうな、と少し悲しくなりました。でも、ビジネスをするとはきっとそういうことなんですよね。

 

私個人の見解だと、先頭車両を務めるべきは「行きたい目的地があって、そこに一番たどり着きたい人」です。要するにビジョンを持った人がリーダーを務めるべきなんです。

 

でも、近年は世の中のリーダーという役割に対する需要が高まりすぎて、”スキルとしてのリーダーシップ”ばかりが着目されるようになっている気がします。つまり、行きたいところなんてなくても、先頭車両を務める方法論ですね。

 

事実、リーダーシップなんてものはスキルでしかないと思います。先頭車両を務めることはできるけれど、決して目的地をもっているわけではない。うちの会社にはそんな人がいっぱいいます。

 

で、目的地を決めている人は誰なのかというと、もっと上の人たちだったりするわけです。結局、先頭を走って先導しているように見えても、誰かの作ったレールに沿って、誰かの決めた目的へ向かっているだけなんですよね。

 

ぼくらサラリーマンは一体どこへ向かっているんでしょうね。