∑考=人

そして今日も考える。

システムエンジニアの仕事解剖

なんというか、就職活動をしていた頃、OBや面接官に一度は質問したであろう、下記の質問について。

 

①仕事のやりがいは?

②どんな時に達成感を感じる?

③仕事で嬉しかったことは?

④仕事で辛かったことは?

 

すっかり社員になってしまった今の自分ならどう答えるか、考えてみる。

 

①仕事のやりがいは? 

「やりがい」と言う言葉が正しいのかはわからないが、毎日プロジェクトを少しずつ進めていくことにやりがいはある。基本的に簡単には進まないし、計画通りに行かないことが多いからこそ進めるだけで一苦労、考えることはたくさんあって、そこにやりがいがあると言った感じ。

 

ただ、まぁ別にやりがいとか要らないけどなぁと個人的には思っている。やりがい幻想に縛られないように。

 

②どんな時に達成感を感じる?

システムをリリースする瞬間がいわゆるシステム開発プロジェクトの完了なので、その瞬間がもっとも達成感がある、と言いたいのだけれど、実のところリリースをした瞬間に大きな達成感を感じることはあまりない。

 

なぜなら、リリースした瞬間からサービスとしては始まるわけで、基本的に保守という終わりのないフェーズに突入する。仕事が終わるわけではないので、達成、という感じにはなりにくいのだ。最近は開発と保守運用のサイクルが早くなっていることからも、おそらくリリースの瞬間に達成感を感じることは少なくなっていくのではないだろうか。

 

Webシステムとかだと少しは変わるかな、と思ったりもしたけれど、自分が直接作っているわけでもなければ、チームごとでかなり分担して作っているため、全体を見せられても、それを自分の成果と中々紐づけることができず、やっぱりあんまり達成感には繋がらない。

 

なので、大きな達成感を感じる場面ははっきり言って、ない。その代わり小さいことに達成感を感じるような思考回路に変わる。例えば私の場合は、自分の考えていることをうまく資料化できた時とか、自分の作業を効率化するためのツールがちゃんと動いた時とかが一番達成感を感じる。バグの原因を突き止められた時とか、課題が解決できたときと、方針が自分の中で固まった時とかも同様。

 

③仕事で嬉しかったことは?

いわゆる社内営業みたいなことをしていた時に自分で作った提案書でプレゼンをして仕事に繋がった時ははっきり言って嬉しかった。達成感もかなりあった。SEよりも営業の方が達成感は得やすいかもしれない。数字に出るし。

 

逆に開発の中でうれしかったことは、と言われると結構難しい。模範回答で「お客さんからありがとうを言われた時」みたいなことを言う人がいたけれど、ほとんどのお客さんはクレームばかりでお礼なんて言ってくれなかったりする。

 

ものづくり的な視点で考えると、開発したWebサイトがオープンしたら嬉しいというのはある。ちゃんと想定通りに動いていることが確認できれば嬉しい。 でも自分が作ったわけではないよな、という気持ちがあったり、今だと基盤系なので、目に見えるところに価値がなかったり、喜べる場面は少ない。

 

④仕事で辛かったことは?

自分がよくわかっていない、納得もしていなくても、仕事を進めなければならない瞬間が一番辛い。簡単に言うと、炎上プロジェクトにいきなり突っ込まれてフルに働かされたつい数ヶ月前が一番辛かった。知識も時間もないから自分の納得のいく仕事が中々できるようにならない。かつモチベーションの上がらない領域の仕事だと最悪だ。

 

自分の力ではどうしようもないことにぶち当たると辛い。組織風土的な業務(飲み会の一発芸)とか、どう考えても不必要でやりたくもないことを勝手な集団理論で決めつけられてやらされるのは辛い。

 

まぁシステムエンジニアとはこんな感じです。