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そして今日も考える。

宅配ボックスで宅配便を受け取るとき、サインが要らないのはなぜ?

新しく引越してきたマンションには宅配ボックスなるものがついています。世間知らずな私は、郵便ボックスとの違いが全くわからなかったので、最初にその言葉を見たときは全く気に止めていませんでした。

 

これはまさにネットショッピングフル活用の私には最高のシステムでした。知らない人のために説明すると、宅配ボックスがついている住宅では、宅配物が家に届いたとき、たとえ不在であっても宅配ボックスに宅配物を入れておいてもらえるのです。

 

通常であれば、不在通知票が郵便ボックスに入れられるだけで、あとはその指示に沿って再配達のお願いを自分で手配しなければなりません。宅配業者にとっても、わざわざ2回も同じ場所に配達するなんて非常に面倒だったことでしょう。こういった両者の負を解消できるWin-Winの仕組みです。

 

私もすでに何度か宅配ボックスを利用しましたし、非常に便利です。ただし、なんとなーくずっと引っかかっていることがありました。それは、宅配便を受け取るときのサインしてなくね?ということです。

 

一般的に、宅配便を受け取るときには、ヤマトなり佐川急便の人がサインあるいは判子を要求してくると思います。おそらく、宅配物に間違いがありません、その宅配物を確かに受け取りました、という旨を証明する意味があるのでしょう。

 

しかし、宅配ボックスに商品を入れてもらう場合には、このサインによる確認がなされていないことになります。可能性で言えば、間違った宛先に荷物を誤って届けてしまうこともありえます。これは問題ないのでしょうか?

 

一説によると、宅配業者が勝手にサインをしている、という話もあり、私文書偽造の罪に該当する、という意見もあります(事実かはわかりませんが)。ただ仮にそうだとしても、宅配物を受け取る際にサインが必要なのは、業界内の掟なのか、それとも法(郵便法など)により定められているのか、というところが疑問です。

 

もし後者なのだとすれば、宅配ボックス自体が違法を推奨する仕組みである、ということになってしまいます。これはなんか怖いですね。そして、本当にリスクがあるのはむしろ宅配業者の方です。

 

例えば、宅配業者が宅配ボックスに荷物を置いたとして、私がその荷物を受け取り、かつ、荷物が届いていない、というクレームを宅配業者に突きつければ、宅配業者はそのことを証明することができないはずです(もちろんこれは詐欺行為になるのでやめてください)。証明に使えるはずの受領サインを勝手に書いているとすればなおさら問題になるかもしれません。性善説の仮定に成り立ったシステムのようで危うい気がします。

 

実際の理由は結局わかりませんでしたが、知っている人がいれば是非教えて下さい。