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そして今日も考える。

資格試験の合格ラインが低いワケ

基本情報技術者の模試を受けました。試験を受けるだけで給料が発生するというのは実にありがたい話です。数ヶ月前に一度勉強はした(資格も無事取得した)ので、現状どれだけの知識が残っているのかを知るためにも、今回は敢えて何の準備もせず望むことにしました。(決して、勉強したくないための口実ではありません。)

 

結論から言うと、自分自身にドン引きするほどわかりませんでした。そもそも、勉強した記憶すら残っていない問題もいくつかあり、勉強したけど解き方は忘れてしまった問題もたくさんありました。別に会社で評価されるわけではないらしいのですが、知識忘却のスピードにはショックを受けざるを得ません。

 

自己採点をしてみたところ、前回受けた本番の試験より午前午後ともに15点くらい低下していました。とは言え、なんとか合格ラインは無事にクリアしており、一安心です。一方、こんなに理解できていないのに合格できるなんておかしい、とどうも腑に落ちない気持ちもあります。

 

というのも、私は試験と名のつくものに関しては、満点を目指すのが当たり前、だと考えてしまうからです。基本的に完璧主義な人間なので、限界値が決まっていることに関して努力するならばそこを目指してしまいます。

 

たぶん私以外にもそういう人って結構いると思います。でも、それは資格を取ることが目的になってしまっています。つまり、資格を仕事に活かすという視点ではなく、資格そのものに意味を見出してしまっているわけです。

 

しかし、そこで満点(に近い点数)を取ることに大きな意味はないんですね。また、今回の事例でもわかったように、少し時間が立てば、単なる知識はどんどん忘れていってしまうものです。その場しのぎで覚えた知識で高得点を取ることができたとしても、時間が立って忘れてしまうのならあんまり意味無いですよね。

 

だからこそ、通常時でどれだけのパフォーマンスを発揮できるのか、という方が大切なのだと思います。学生の頃は予習や復習が大事だとよく言われましたが、予習や復習をしないと自分の頭から引き出せないような知識は日常では使い物にはなりません

 

そういった視点で考えてみると、何も勉強せずに受験した結果が合格ラインを超えていた、というのは、ある意味私の頭の中にはそれ相応の知識が定着していたことを示しています。

 

日常の業務においては適当量の知識があれば十分だからこそ、ほとんどの資格試験では合格ラインが低めに設定されているのかもしれません。次から情報系の資格を受けるときは、点数が目的にならないように気をつけようと思いました。