∑考=人

そして今日も考える。

少しずつ、確実に変化している

全体研修は幕を閉じた。幸い、修了テストにも無事合格することができた。周囲を偵察しているようすではどうやら1/3ぐらいの人たちは普通に不合格だったようで、これから配属という中で再テストの心配までするハメになっていた。

 

今はというと、事業所(?)ごとでそれぞれ違うことをやっている。もう既に他の事業所では配属する部署が決まっているところもあり、勤務地がどこどこだの、課長が飲み会大好き過ぎてやばいだの、一発芸をやらされるだの、色んな新しい話題が豊富になってきた。配属されたら同期と対面することはほとんどなくなるので、その分だけLINEのやり取りが促進されている。

 

かく言う私は、そんな同期たちの発言にガクブル状態の中、またまた研修をやっている。といっても短いものなので、今日で研修自体は終わり。来週の頭には偉いさんの話を聞いて、いよいよ配属発表だ。どの部署なのか、どの職種なのか、どの勤務地なのか。ずっとモヤモヤしていたものがやっと明確になる。期待と不安と恐怖と葛藤。様々な気持ちが入り交じっている。

 

話は変わって。今日は諸事情により、勤務は午前中のみで終了した。もちろん、ゆっくり体を休めても良かったのだが、こんな日は当分ない、ということで、同期たちと浦安にある夢の国へ行くことにした。たぶん20年ぶりぐらいだと思う。そして、東京で飲み会以外の遊びをするのは初めてだ。

 

純粋にとても楽しかった。傍目には、スーツ姿でキャーキャーはしゃいでいる馬鹿に写っていたのだろう。でも、そんなことは全く気にならないくらいに楽しんでいた。もちろん、私がテーマパーク自体が好きというのも理由の1つとしては挙げられるだろう。ただ思いのほか、同期たちと一緒に行動することが苦痛ではなかった、むしろ心地よかったというのが大きな理由である。

 

同期たちを否定的に見ながらも付き合いを続けてきたのは良かった。結局のところ、東京で少し生活を送るうちに、人間関係が相対化されたのだと思う。完全に自己開示をするのは難しいにしても、少しずつ打ち解けられていると思う。私たちは何にも変わっていないようでも、徐々に、そして確実に変化している。

 

慣れ合い、慰め合いが過剰になってしまう状況は防ぐべきだが、慣れ合いや慰め合いを全くできないほどに孤立した状況も望ましくはない。そして、客観的に私は慣れ合いや慰め合いを全くしないタイプなので、孤独に潰される心配はなくなったと言ってもいい。

 

実際の現場がどんなものなのか今の私にはまだわからない。研修で学んだことを活かせるのかもわからない。しかし、失敗から学んでいくことでしか何かを得ることはできないと私は考えている。ネックなのは、失敗したときに自身が潰れてしまわないことだ。潰れてしまわないために必要なものは、自信と支えてくれる人たちの存在だ。心が折れないための基盤が揃っていれば、何も怖くはない。