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そして今日も考える。

チームで仕事をするということ

就職活動時の面接では必ずと言っていいほど、チームでの活動経験が問われる。組織で働くとはチームで働くということであり、そのためには自分一人ではなく、チームとして何かを成し遂げることができるという確証らしきものが必要だからだ。

 

とは言え、基本的に生きれいれば、1人で何かをする機会よりも、集団で何かをすることを強いられる方が圧倒的に多い。そういう意味では、成果の大小はあれどもチームで何かに取り組んだ経験ぐらいはあるはずだろう。

 

たぶん私が働いていたパチンコ屋にしても、そこらへんの居酒屋、その他多くのアルバイトもチームでの活動がベースにはなっていると思う。だから、就職活動なんかではこの手の活動をチーム経験として主張するのが一般的なのではないだろうか。

 

しかし、正社員として今の会社で働くようになって、チームで働くことの本当の意味が少しわかった気がする。今になって考えると、アルバイトでのチーム活動と今の会社におけるチーム活動は全くもって異なっている。

 

例えば、飲食業なんかもチームのアルバイトと謳われている事が多い。確かに1人でホールは回せないし、料理を作ることも出来ない。だからチームとして接客をして、料理を提供する。

 

ただ、それは嫌な言い方をすれば、人数を多くしたに過ぎない。おそらく、ホールスタッフはみんな同じ業務に取り組んでいるはずだ。もちろん、明確に分担が分けられているところもあるだろうが、1番テーブルから10番テーブルは〇〇さん、みたいに範囲によって分けられているんじゃないだろうか。

 

この手のアルバイトは業務ベースで仕事を分けることは少ないのだ。ほとんどの場合、時間帯で分けたり、担当範囲によって分けられる。なぜそのようになっているのかはわからないが、おそらくその方が潰しが効くからだろう。アルバイトという存在はいくらでも代替可能であるが、そもそも代替可能なように業務分担を設計されているだけなのかもしれない。

 

一方今の会社だとそういう風にはならない。誰かの業務が他の誰かの業務ボトルネックになっていることが多い。自分の業務は完全に自分の責任である。もちろん、全く代わりが効かないわけではないが、アルバイトでいうところの研修期間みたいなものが別途必要になると考えていい。

 

一言にチームで仕事をするといっても、その形は様々だ。むしろ、これが本来のチーム活動なのだろうとも思う。今、就職活動期に戻ったら、チームで働いた経験があります、なんて恥ずかしくて言えやしない。