∑考=人

そして今日も考える。

ブログの新しいカタチ

ブログってもともとWebログの略で、要するにWeb上に残す記録という意味なんですね。それまでは、日記とか備忘録とか紙にペンで書いていたような記録がWeb化した、というが当時は新しかったのでしょう。要するに書籍が電子書籍になった、みたいな変化です。

 

ただ、Web上に記録を残せることによって、全く異なる世界で生きる人が見ることができるようになったり、その記録に対してコメントをできるようになった。あるいは自分が良いと思うものを色んな人達に対して発信できるようになった。これらがただの記録がWeb化したことによって初めて可能になったわけです。

 

ただ基本的に当時から変わっていないこととして、ブログは個人が書くものであるという点です。いわゆるプロブロガーみたいな人も、自分のブログサイトを活用するにせよ、一般のブログサイトを利用するにせよ、一人がひたすら記事を書くものでした。

 

もちろん、例外はあって、例えば、飲食店やアパレルショップなどではお店として複数の人達がブログを運営しているものもあります。ただ、これらは予めリアルの世界で繋がりを持ったチームとしてブログを運営しているわけです。逆に言うと、全く知らない人達と共同でブログを書く、というのはあまり今までには無いスタイルです。

 

結論から言ってしまうと、これからは全くリアルの世界で繋がりのない人達がチームでブログを運営するスタイルが普及してくんじゃないだろうか、と思います。完全に仮説レベルの話ですけど。

 

ある意味、この「はてなブログ」みたいなブログプラットフォームも複数の人達が様々なテーマについてブログを書くことによって、大多数の人によって運営されているブログ、と言えないこともありません。

 

ただし、参加人口も膨大ながらテーマにも何の制限もないため、良質な(自分にとって関心のある)ブログを見つけ出すのは正直言って大変です。だからこそ、ブログの80%ぐらいがほとんど誰の目にも付かない状況が作りだされているのです。超市場的なわけですね。

 

そして、今有名なブログプラットフォームと言えば、ほとんどがこの何でもありスタイルなんですよね。例えば、IT技術専門のブログプラットフォームみたいなものがあってもいいと思うんですよ。そうすれば、普通のブログ用プラットフォームには無い付加価値が出てくるはずです。

 

これを突き詰めていけば、一つのあるテーマに関するブログを複数の人で運営する、というスタイルにも繋がっていくんじゃないでしょうか。例えば、2人でチャット感覚で対話した記録をブログとして残す、とかも面白いんじゃないかと思います。対談スタイルの書籍もありますし。

 

ネット越しの言葉をキッカケに繋がったチームで何かをやっていく、というのも今の時代には適しているんじゃないでしょうか。