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そして今日も考える。

コンビニの24時間営業どうなる?

コンビニが24時間営業じゃなくなったら、果たして今の人たちはそれを「コンビニ」と呼ぶのかね。

 

business.nikkeibp.co.jp

 

私は別にコンビニを24時間続けるべきか続けないべきかというのは正直どっちでもいいんだけど、こういう議論を考える時に意識しておくべきは、どの立場で考えるべきのか、ということなんだよね。

 

例えば、「消費者」の立場で考えると、24時間あった方がいいのは明白なわけ。別にほとんど深夜帯にコンビニを使わない人からしても、深夜に空いている方が便利だし。元々のコンビニって実は一般家庭にある「冷蔵庫」の代わりを目指してた、なんて話もあって、いつでもどこでも使えることの価値はやっぱり消費者にとっては大きい。

 

コンビニ近辺の住人と言う立場で考えてみると、例えば、深夜にコンビニにたむろする輩が迷惑だからやめてほしいと考える人もいる。あるいはコンビニの店長(フランチャイズの加盟店側の人)からすると、従業員が集まらないとか、売り上げが上がらないとかそういった課題もあってやめたいと思っている人もきっと存在する。

 

私は社会的にどうなのか、というのを考えるのだけど、コンビニってもうこれ以上いらないし、別に24時間営業である必要もない。深夜に限らずだけど、コンビニで働いているオッサンとかをみると正直可哀想だし、虚しい。だってその仕事って意味あるの?って思うから。誰でもできるし。何の価値もないって言ったら怒られるかもだけど、ただだの物流のチャネルでしかないわけで。

 

実際、最近のコンビニの店員ってほとんどが中国人とかインド人とか海外の人で日本人なんてほとんどいない。これって要するに、コンビニ競争が激化しすぎていて、日本人を雇っていたら売上を確保できないことと、別に海外の人でも何の悪影響もなく営業が回せる、という二つの事実を証明しているのである。付加価値の低い仕事は人件費の安い国にアウトソーシングされていくのが世の常なので、つまりはそういうことなのである。

 

最近、仕事柄、「価値のない仕事をいかにして無くすのか」ということを考えている身としては、コンビニ店員もやっぱりなくなっていくべきだと私は考えている。でも、それをただ24時間営業を無くしましょう、という方向は明らかに時代に逆行してるんじゃないかな。少なくとも、コンビニが「社会インフラ」を掲げてこれまでやってきた理念とは逆行している。ただの営利活動だ。

 

どちらかといえば、テクノロジーの力で解決してほしい。少し海外に目を向ければ「無人コンビニ」みたいなものは既に運用されていて、それらが実現できれば、別に夜間帯に開けていても、利益としては若干のプラスにできる見込みは十分にある。そういった取り組みを推めていくべきだ。

 

とは言うものの、「価値のない仕事」を無くすというのは現実、すごく抵抗を受けるのも事実。これまで価値のない仕事をやってきた人はこれからどうすればいいの?、という主張だ。こういう人は可哀想だけれども、テクノロジーを進化させる人やビジネスを生み出している側の人たちは容赦なく切り捨てていく。だって、自分たちが勝てなくなるから。

 

コンビニは無人化して、24時間営業は継続するべき。