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そして今日も考える。

忙しい社会人向け、スマホだけでできる究極の勉強法

社会人になると、「勉強をする」という行為が非常に億劫になる。働き詰め状態になると、中々机に向かって勉強する時間を取れないし、単なる自己啓発のための学習や資格の勉強となると、「そもそもこれ勉強する意味あるのだろうか?」みたいな感情が生まれてきてイマイチ気乗りしなかったりする。

 

ある程度精神力の強い人であれば、朝早くに起きて時間を捻出したりするのかもしれないけれど、そういう辛さを抱えながらやる勉強はより一層辛くなる。結局、ほとんどの人がどういった勉強方法を取るかといえば、満員電車の中で書籍を読んだり、スマートフォンのアプリなどで学習をしているはずだ。

 

ただし、この「読むだけ」勉強方法というのははっきり言ってあんまり効果の出る学習方法ではない。もちろん、選択式の資格とかでテストとしての結果はある程度出せるようにはなるけれど、仕事に生きる勉強にはならない。アウトプットがないからだ。

 

さらに「読む」というのは実は今の時代の中ではそれなりに能動性を求められる行動でもあるので、勉強が苦手な人だったり、そうでなくても疲れている時には進めづらかったりする。もっと、能動性が低い人、低い状態でも勉強可能な方法でなければ習慣化が難しく、挫折してしまう。

 

昔は勉強が得意だった私が、上記のような課題にぶち当たった時は少し面食らった。そして、これらの課題を全て解決する新しい勉強方法を考えた。

 

やることはたった二つ。

 

「自分で講義をして録音する」

「自分の講義を聞く」

 

まず、勉強をする場合は、勉強用の書籍を買うはずだ。普通であれば、その書籍を黙読して内容を理解する。それを家など迷惑にならないところで、音読し、スマホに録音するだけ。しかし、書籍の通りに棒読みすべからず。ここには意識するポイントが二つある。

 

一つ目は話しかけるように読むこと。つまり、先生が教科書を見ながら講義をするかのごとく、誰かに対して説明するように読む、ということだ。そして、二つ目は関連知識を含めたり、大事なことは繰り返し言うこと。自分がいい講義をするほど、最終的な利き手である自分の学習効果が高まるカラクリになっている。

 

講義データができればあとはそれをひたすら聞くだけ。「聞く」というのは「読む」に比べて相当ハードルが低いから続けられる。そして聞く時もポイントがある。それは「倍速で聞くこと」。話す速さにもよるが、基本的に1.5〜2倍速で聞くことをオススメする。

 

少し別の視点から、別のプロの音声データを聞けば良いのでは?と思う人もいるかもしれないのでその点についても細くしておく。

 

それは一理あるにはある。プロの人の方が内容を理解しているし説明もうまい。ただ、「自分が作った講義データ」の方が「結果がどんなものか気になる」心理が働き、最後まで集中して聴きやすい。初めの段階では、内容を深く理解するよりも、キーワードにいくつか聴きなれることが大事だったりするので、ちゃんと最後まで聞ける方が大事なのだ。

 

また、繰り返し聞いていると内容のわかるところとわからないところが明確になってくる。繰り返し聞いてもわからないところは、自分の説明が下手なところであり、自分が理解していないところなのだ。

 

ここまできたら、もう一度講義データを撮り直す。そしてまた聞く。これを繰り返す。講義データは1回目よりも2回目の方が短くなる傾向にあるので、学習効率も上がっていく。

 

そして、この勉強の良いところは何と言っても「社会人向き」であることだ。これは勉強をしているようで、実はプレゼンテーションスキルの訓練としても意味がある。さらに、自分が学習したことについて「ただ知っている」だけではなく「人に説明できる生きた知識」として身につくのだ。

 

ぜひ、ご参考にしていただきたい。