∑考=人

そして今日も考える。

自由になりたい

年明けから業務にアサインされて、まぁ初めの大変さはありつつもそれなりに順調にスタートは切れているかな、という感じ。落ち着く間もなく、2案件掛け持ち状態にされてしまった。

 

本音を言えばもっとゆるく始めたかったが、どうも年明け頃から色んな外資系IT企業で従業員の大規模リストラのニュースが報道されており、私の会社もご多分に漏れず、10%ぐらい削減されるため、そうなると逆に案件に入っていない=稼いでいない人=クビ候補になるリスクが上がるので、まぁ前向きに捉えてる。

 

普通に業務を自分が回すようになって早くも2〜3ヶ月程度経つが、前職と違うのは、基本的には一人で資料作成とかお客さんと対峙していかないといけない点。一応上司もいるにはいるけれど、ガッツリ資料レビューとかしてくれるわけではないので、個の能力がないと結構つらいだろうなぁと思う。

 

私も直近1年ぐらいはITディレクターというコンサルチックな立場で仕事をした経験があったから何とか対応できているものの、毎週毎週仕事のネタを探してパワポを仕上げる、というのはSIで開発しかやってこなかった人にとってはしんどいだろうなと思う。実際私と同じように転職してきた人の中でも全然できない人がいる、と上司がぼやいていた。ってか私も普通にしんどい。

 

単金も前職とぜんぜん違う。私は前職ではリーダーポジションの単金だったが、それでも1.x倍どころの差ではない。だからこそ顧客からの期待値も高くプレッシャーもある、らしい。あんまり考えないようにしているけれど。

 

仕事自体に面白い要素はある。前職では、ここで頑張って覚えたことがどこに活かせるのだろうか?と日々の業務にいろんな疑問を持ちながら仕事をしていたけれど、今は特定の製品なので、学習したことが今後活きるだろうな、という見通しがある点は良い。まぁ間接的に役に立つか直接的に役に立つかという違いでしかないかもしれないが。

 

面白い要素はあるけれど、すごく楽しいわけではない。所詮仕事なんてのはほとんどの人にとってつまらないものだとは理解しているし、私にとっても同じだ。転職したのに楽しくならなかったのか、と思われるかもしれない。でも、良い仕事を選ぶというのは、いかにマイナスを小さくするか、だと思う。

 

もともとの仕事が-100の辛さだったとしたら、今の仕事は-50。そんな風に色々自分のスキルを身に着けたり、自分に向いている仕事を試行錯誤して、辛さが0に限りなく近い仕事で稼げるようになるのが現実的な理想だと思う。そういう意味では転職してよかったと言える。もちろん、今はまだどんな仕事にも対応できるほどの能力はないからどちらかという結構大変ではある。

 

にしても、このおれがなぜコンサルになんてなってしまったのかとふと思う瞬間もある。そもそも客先になんて出たくなかったし、プレゼンも大嫌いだったし、ひたすらプログラミングだけをして、自由に生きていたかったというのが社会に出る前の私だった。

 

今になってもお客さんにとやかく言われたりする状態からどうやったら抜け出せるかを想像して、BtoC企業とかに行きたいと思ったりするけれど、そういう会社は給料が安いという現実がある。

 

そもそもBtoC企業でも上司はいるわけで、必ず誰かにとやかく言われるという。前職にいた時もいわゆる研究開発組織にはお客さんはいないわけだけど、上司があれやこれや要望を出してくる、というのはあるあるだ。エンジニアだってイメージほどの自由はなく、何にもできないのにただ商流が上なだけの会社の人間に偉そうにされる。

 

こうなるといよいよ社長になるしかないのか、とも思う。でも銀行や株主には頭が上がらないとかもありそう。結局みんな誰かに偉そうにする代わりに誰かに頭を下げて働いているのか。

 

と考えていくと、医者とかは案外良かったのかも。学生の時は全く興味もなかったし、人の命を扱う仕事なんて絶対嫌だが、よく考えれば人の命を扱わない医者もある。開業すれば自由だし、比較的開業しやすそうなイメージはある、知らんけど。お客さんもいっぱいいるからヘコヘコする必要ないし、そもそも偉そうな医者はごまんといる。

 

まぁ医学部を卒業するほどのお金は我が家にはなかったので、そういう意味では目指すとしても無理ゲーではあったけど、多額の奨学金を借りる価値はあったかもしれない。とか言いつつ、献身的でない私にはどう考えても向いていないとも思う。

 

とりあえず、もっと自由になりたい。