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∑考=人

そして今日も考える。

賢いのにリスクマネジメントができない人達

ただの仮説

一般的に賢いと言われる人たちは何か行動をするにさしあたって、よく物事を考えます。事前にどれだけのリスクを検討できるか、は何かを完遂させるためには非常に重要です。これはあくまで傾向に過ぎませんが、賢い人ほど事前に様々なリスクを洗い出すのが上手いです。想定外の自体を想定する能力がある、とでもいえるのかもしれません。

 

事前に、リスクを考えることができると、リスクが実際に発生した場合に対処する、あるいは予め準備しておくことが可能になります。そのため、本番でも円滑に進めることができるようになったり、致命的な失敗を避けることができるようになります。

 

ただ優秀な人の傾向として、リスクを考えるのが上手いために、適切なリスクマネジメントができない人が多い、と私は思っています。想定する必要のないリスクまで想定してしまう結果として、膨大な時間や労力を無駄にしているからです。

 

リスクに対する対処法にはいくつか分類があります。プロジェクトマネジメントの知識体系PMBOKの中では、「軽減」「回避」「転嫁」「受容」の4種類が定義されています。

 

それぞれがどう異なるのか、車の運転を例にとって考えてみましょう。車の運転をすれば、必ず交通事故というリスクが発生します。

 

「軽減」はリスクが発生した際の影響を文字通り軽減することを意味します。なので、車の運転で言えば、シートベルトを着用する、あるいは、エアバッグを搭載する、などの対策が「軽減」にあたります。

 

「回避」は何かというと、そもそも「車の運転をしない」という選択をすることです。車の運転をしなければ、交通事故を起こすリスクは無くなります。(交通事故に巻き込まれるリスクではありません。)

 

「転嫁」は自動車保険に入るなど、別の人にリスクに対する保証を担保してもらうことです。個人的には本質的な対処にはならないと思いますが、まぁ安心を買うという意味ではお勧めです。

 

最後が「受容」です。つまり、車に乗っていて交通事故が発生したらしょうがないよね、と割り切る考え方です。こんな根性論的な対処法ですが、ちゃんとリスクの対処法の一つなんですね。

 

そして、賢い人ほどこの「受容」という対策をとれない人が多い傾向にあります。考えられるリスクに関しては何か手を打たなければならない、と考えてしまうんですね。そもそもそのリスクってどのくらいのインパクトあるんだろうか、とかどのくらいの確率で起こるんだろうか、ってことを置き去りにして対策を考えてしまうんです。

 

ただ、私たちは常に色んなリスクを「受容」した上で生きています。生きているだけで死亡するリスクはありますよね。様々な方法で、「軽減」し、「回避」し、「転嫁」してはいますが、結局リスクは0になりません。なので、無くしきれなかったリスクは受容しているのです。あるいは考えないようにしています。

 

例えば、太陽が爆発してしまったリスクを考えて準備をしている人はいませんよね。その時は仕方がないから何もしない、というのも一つの対処なのです。逆にそんなことに備えて、数十億もの金額をかけてシェルターを作る方がよっぽど人生を無駄にするリスクが高まります。

 

本当に自分にとって大切なことを理解すれば、どんなリスクに備える必要があって、どんなリスクは受容していいのか、見えてくるんじゃないですかね。