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そして今日も考える。

電子書籍のデメリット

私ごとではあるが、最近は紙の本を買う機会はほとんどなくなった。世論的にも20代、30代など比較的若い層の人たちはすでに紙の本よりも電子書籍をたくさん利用しているというアンケート結果すらある。実は購入されているのは漫画がほとんどだったりするのだけれど・・・。

 

電子書籍はカバンがかさばらないし、いつでもどこでも読めるという非常に便利な点が良い。ちょっとした待ち時間とかにサッと情報にありつける。そういった理由で電子書籍を購入する人も多いと思う。

 

ただ、個人的には本格的に読書を電子書籍に切り替えてから、感じているデメリットも存在する。

 

1.読破率の低下

電子書籍で購入した本は、購入した時に一気に読み切る、くらいの気持ちで読まないといつまでたっても読まれない積読本としてSDカードの容量をただ逼迫していく。下記のリンクでも、読了のプレッシャーがないとして紙の本に劣っていることが紹介されていた。

 

 

紙の本であれば、読みかけの本は家の中のすぐに目につくところに置かれるので、今まさに読まれていない本がそこにあること(臨済性)を感じやすいのだが、スマホの中に入ってしまうと、読んでいない本がリアルに感じられないのだ。よほど楽しみにしていないと読むことを途中で放棄してしまう。

 

2.記憶に残らない

電子書籍で読んだ本はあまり長期的な記憶として定着しない。本に書いてあったことを覚えていない、というよりはどんな本を読んだのかを覚えていないことが多い。なので、この本面白そうだと思って購入しようとすると、実は一年前に買ってました、みたいなことがままある。

 

電子書籍というのは全てが視覚情報として覚えているために記憶が定着しにくいと私が思っている。例えば、紙の本であれば、本のデザインはどうで、厚みや大きさがどのくらいで、ハードカバーなのかソフトカバーなのか、などといったことを触れて感じることができたりする。だから、「どんな本か」を考える時に「その本」のイメージを描きやすいのだ。

 

しかし、電子書籍は「本」を「Kindle上のデータの一つ」に変えてしまったのだ。もちろん、まとまりはあるのだけれど、そこに対するイメージのほとんどは文字情報だけでデザイン性が失われているために、どんな本読んだっけ?となるのだ。

 

電子書籍で本を読む際はこういった点に注意しよう。