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∑考=人 〜プロメテウス〜

そして今日も考える。

ファッション化するサービス

あらゆるモノは最終的にファッションに行き着く。これは私の仮説です。人間が生きていくために絶対的に必要なモノって何でしょう。食べ物(飲み物)が圧倒的に重要ですが、個人的には衣食住かなと思います。要するに服と食べ物と家です。

 

さて、私たちが着る服を買うとき、どんな視点で選びますか。素材の強度ですか。素材の暖かさでしょうか。もちろん、それらも大切な要素の一つではありますが、それらだけで服を選ぶという人はいないでしょう。ほとんどの人がファッション性で選んでいることだと思います。

 

これは食べ物や家についても同様です。高級な食事はそれ自体が芸術作品のように美しいですし、家を選ぶ時に耐久性だけで選ぶ人なんていません。ソースのかけ方一つや、建物の外観も重要な観点になります。

 

衣食住などは、人間が生活する上で極めて重要なため、はるか昔から存在します。その頃はもちろん、機能性が悪すぎたために改善の余地がいくらでもありました。そのため初期のころはやはり質、機能性が向上するんです。例えば、縄文時代の竪穴式住居に比べて弥生時代の高床式住居の方がクオリティが高くなっています。

 

ただ、今このご時世、生死にかかわるほど質にバラつきはありません。つまりもう質に関しては飽和してきているんですね。こうなってくると、人々の関心は別のところに向かいます。機能性が上がれば上がるほどニーズが高まるわけではないんですね。そして機能性に満足した人々が行き着くところこそファッション性なのです。

 

電化製品にしてもそうです。スマホにしてもPCにしても、。もう高機能なのは当たり前なんですよね。少なくとも一般の消費者が使用する分には十分すぎるほどのスペックです。こうなると、もはやデザインにこだわるしか道は残されていないわけです。

 

そして、デザインの次はどこへ向かうのか、と疑問に思う人もいると思いますが、実はデザインやファッション性の追求には終わりがありません。それは、定量的に良し悪しを判断できないからです。

 

例えばファッション的な要素の一つのである「色」。緑色と赤色のどちらが良いかなんてのは、時代によっても人によっても異なります。だからこそ、進化はしないし、永遠に終わることもありません。行ったり来たりを繰り返しているイメージです。

 

今市場にあるモノのほとんどはファッション性が考慮されています。今市場に出る製品の大半は、もはや生活必需品ではないからです。生死に全く関わらないので、デザインを楽しむ余裕があります。

 

そして、モノの持つファッション性は自己表現の一つの形になりつつあります。例えば、洋服もそうですし、わかりやすい例で言うと、iPhoneのカバーなんかが該当します。iPhoneカバーなんてぶっちゃけほとんど必要ありません。よく、カバーをしないと液晶が割れると言ってカバーを購入する人がいますが、カバーをしていても割れるときは簡単に割れます笑。

 

製品とは本来、不満・不備・不快を取り除くためのものですが、iPhoneカバーなどのように、もう機能性なんてファッション性のおまけでしかないようなものがあります。今後もそういう流れは続き、ほとんどの物が、ファッション>>機能、に向かうでしょう。

 

ここまではモノに関する話でした。ただ現代はサービスの時代だと言われます。まさに今も新しいサービスが生まれているかもしれません。それほどに新しいサービスが増えてきました。

 

そして、サービスについてもファッション化の流れは既に始まっています。例えば、Instagramというサービス。今ではTwitterのアクティブユーザー数を上回っています。ネット上ではInstagramTwitterを破った理由が数々なされていますが、いずれも機能面に対する考察です。

 

ただ、個人的にはファッション的な要素も大きかったんじゃないかなと思います。今さらTwitter使ってますなんて言ってもあーそうですか、で終わりそうですが、Instagram使ってますと言えば、え?何そのアプリ?、ってなる時代が2、3年前ぐらいにはあったはずなんです。

 

要するに、サービスについても、本質であるはずの機能など差し置いて、見た目とかサービスの希少性によるファッション性やそれに伴う自己表現が目的になりつつあると言えます。

 

LINEなんかにしてもそうです。もはやLINEの利便性を意識する人もかなり減ったと思いますが、スタンプは相変わらず人気です。ただし、スタンプの方がより早くメッセージを伝えられるから、なんて思っている人は当然ながらいません。私も最近初めてスタンプを購入しましたが、大事なのはどのスタンプを購入するかでその人のセンスを表すことができる点です。

 

サービスとしてのシステム開発もファッションとしての視点を取り入れていくべきなんじゃないか、そんなことを思った次第です。