今年も残すところあと一週間。勤務もあと2日となりました。実に早かった。今年は特に夏から冬への移行がすこぶる早かったと感じております。実際に現場配属になってからはなんだかんだで結構忙しかったですからね。今年はどうだったか。仕事という観点で、少し早いですが今のうちに振り返っておこうと思います。
入社〜飲み会だらけの研修期間〜
研修より何より、飲み会ばかり開催されていた記憶しかありません。研修中には自分のクラスという単位があり、それが一定期間で変更されるため、それが変わる度に飲み会に行く。時にはオールでカラオケに行ったりと、学生の延長みたいな期間を過ごしていました。
集団で騒ぐのは私も久しぶりだったので、最初はそれなりに楽しかったのですが、その後で人間関係の過渡期に突入。友人になれる人、なれない人に線引をして、特に協力して物事を進める必要がない人とはむやみやたらに接触しないようにしたのを覚えています。1人の時間・空間を確保するのに必死でした。
研修の内容自体はほとんどが大したことのない内容であり、今とはなってはそれもほとんど覚えていませんが、ただ唯一良かったのはJavaのプログラミング演習です。今年プライベートで作成したWebアプリも、Javaこそ使っていませんが、基本的にはここで学んだ考え方をベースとして作っています。
配属〜配属したてのホヤホヤ新入社員期間〜
配属先は自分のアルバイト経験が生きる場所だということに加えて、勤務地が徒歩2分のビルというまさかの偶然に驚きました。部署内でも噂になっていたのを覚えています。とは言え、仕事として何ができるでもなく、最初は指示されたことをただやるしかありませんでした。指示が細切れだったため、明日はおろか、数時間後の自分が何をすればよいのかもわからない状態がただ不安でした。
育成担当者はアテにできず、育成計画も何もない部署だった(今もない)ので、明日の仕事がわからないという状況が1ヶ月くらいは続きました。プロジェクトとは無関係の仕事や、私の勉強のための宿題が少々あったものの、自分の作業はほとんど皆無でした。知識のキャッチアップを理由に打ち合わせに出席しまくることで時間を潰していました。無駄に多い打ち合わせもこの頃の私にとっては救いでした。
転プロ〜設計工程に参画〜
課長との面談で思いのままを伝えたところ、急遽配属プロジェクトが変わることになりました。今考えると、これが一つの転換期になったと思います。私が新たに配属されることになったプロジェクトは、大きめのプロジェクトであるにも関わらず、ほぼプロパー2人で業務を回しているという状態でした。
そんな中に配属されたこともあり、新入社員と言えど、難易度がやや高めの仕事を色々与えられたのを覚えています。今でも私の成果がほんのわずかとはいえ設計に反映されているのは嬉しい限りです。このぐらいから自分について良い評判を周りから聞くようになりました。
一方で様々な雑務も増えました。 協働者用の資材を準備したり、書類を書いたり、トラブルの解決に当たったりと、いくら働いても仕事が無くならない状況が続きました。幸か不幸か協働者達は問題が発生したらとりあえず私に報告というメソッドを呼び出すようになりました。権限的に私にはできないことも色々と頼まれるので、調整とかが大変でした。かっこ良く言えば、折衝力が微増したのかもしれません。
インタフェース設計〜設計の本質を知る〜
大抵のシステムは複数のソフトウェアやハードウェアが連携することにより構成されています。私が担当しているシステムも古いとは言え、基本的に構造自体は同じです。そして、複数のハードウェア・ソフトウェア間で情報のやり取りをするために、その仲介部分となるインタフェースを設計する必要があります。
3ヶ月ほどかけて私はそれぞれのインタフェース設計書のドキュメンテーションに着手することになりました。既存システムについての理解を深めながら、新規開発の仕様変更に日々キャッチアップしていかなければならない時期が続きました。
設計自体の検討は概ね出来上がっていたこともあり、仕様やロジックの詳細を理解していない私にとってはただの決め事のように感じ、モチベーションが下がることもありました。ただ、システム設計の本質は「どんな情報を」「どのタイミングで」「どんな形で」「どこに送るか」を決めることだと気づきました。
仕様変更による再設計工程〜今〜
既にプロジェクトは詳細設計工程に突入していたのですが、お客様要求で仕様がガラリと変わり、外部設計工程からやり直し、スケジュールも大幅に伸びることが決まりました。現在は再び基本設計フェースからスタートしています。
2回目ということもあって、何となくプロジェクトがどんな風に進んでいくか、設計の段取り的なところがわかるようになって来た気がします。というわけで、最近はまた少し面白くなってきました。もっとも忘年会が終わった、というのが本当の理由ですが。
様々な設計書の執筆やRvを通して、何がどこに書かれているか(各設計書自体の格納場所)、そして設計書の縦の繋がり(基本設計書と詳細設計書の依存関係)が少しずつわかるようになってきました。少なくとも既存のシステム設計について疑問を抱いた時、自分一人で調査できるようになりつつあります。最終的にはソースコードとの繋がりやソースコードから意味を解析できればいいなぁとか考えてます。
来年〜
脳ミソとして機能できるようになりたい、に尽きます。少なくとも何か一つの分野で、提言できるようになりたい。そのためにもやはり既存システムの作りや、情報技術の素養を身につけていかないといけないのかなと。まぁ当面はこの会社で頑張っていこうと思います。それでは良いお年を。