∑考=人

そして今日も考える。

ZOZOSUITというアイデア

ZOZOTOWNが現在無料で配布しようとしている「ZOZOSUIT」という商品がある。着るだけで自分の体のありとあらゆるサイズが計測できる、という優れ物だ。洋服の9割はZOZOTOWNで購入する私は当然注文予約をした。

 

私はこの発想に少し嫉妬した。というのも、私はかれこれ10年ぐらい前からほとんどオンラインで洋服を買っていたので、自分のサイズを完全に正確に把握する必要性を理解していたからである。

 

今でこそサイズを間違えて購入することはなくなったけれど、初めの頃は、MかLかぐらいのざっくりとしたサイズで購入していたがために、よくサイズを間違えて、最悪の場合は同じものを買い直したりすることもあった。おそらく、いきなりオンラインで買わない人もサイズ感がわからないことをもっとも懸念しているのだと思う。

 

だから私は、自分の全身の基本的なサイズデータを保持している。加えて、インナーかアウターなどによってどのくらいのサイズがベストになるのか、または素材によってどのくらいのプラスサイズが必要になるのか、ということもある程度は情報として記録していた。

 

ここまで正確に自分の数値を把握していれば、ショップサイトの数値と体へのフィット感が大きく異なることはない。よってサイズ間違いによる返品などのリスクはほとんどないのである。逆説的に考えると、リアル店舗と同じように自分にぴったりの商品をオンラインで選ぶためには正確に自分の体のサイズを把握する必要がある、ということである。

 

ただ、私個人としてはサイズへの対策はできているので、正直なところ、私自身はZOZOSUITを必要とはしていない。しかし、無料とは言え、この製品がランキングで1位になるほど売れる、ということは、意外にも自分のサイズもロクに把握していない人が沢山いた、という状況証拠になる。過去の自分みたいに自分のサイズを知らない人が沢山いる前提で、対策を考えていれば、ZOZOSUITという発想は決して出てこなかったわけではない気がして嫉妬したのだ。