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∑考=人

そして今日も考える。

やりたい仕事をやってもモチベーションは上がらない、そもそもやりたい仕事なんてないっていう

■チームを包む不穏な空気

私の担当内は低いモチベーションに包まれています。非常に悲しい話ですが、今の担当で仕事をしたいと考えている人はほぼ皆無だといってもいいでしょう。システムが非常にレガシーで、標準的なシステム開発を学べないことなど、原因は様々ありますが。

 

満足度調査のアンケート結果からも”自分の成長を感じられない”や”自分の仕事に意欲が沸かない”など、マイナスな意見が目立ちました。究極的には個々がやりたい仕事ができていないためにモチベーションが低い、というわけです。

■モチベーション低下への対策

組織として、こういった状況は看過できないこともあり、チームでディスカッションをすることになりました。上記の問題を受け、各自がやりたい仕事、なりたい人材像などを語り、この組織でどういうことができれば自分は高いモチベーションを発揮できるのか、を議論することにより対策を考えよう、という魂胆です。

 

普段はそういう話をしない人の集まりなんですが、業務中ともなると語らざるを得ないため、渋々話をする感じになりました。まぁ色んな意見がありましたけど、新規ビジネスの企画、上流・グランドデザインからの提案、新規顧客の獲得、などがありました。総じて、マクロな視点でのやりたいことを述べる人が多かったです。(その前におれたちSEじゃね?笑)

■”やりたい仕事”をもし仮にできたとして

もちろん、仕事は自分たちの都合だけで進めることはできませんが、仮にやりたい仕事をできるチャンスを貰えれば、彼らはハッピーになるのでしょうか。当然ハッピーになるはずですね。だって、自分がやりたいと思っていることをやるわけですから、それでモチベーションが上がらないなんて意味わかりませんよね、

 

でも、私にはわかります。彼ら個人個人が「やりたい!」といっていた仕事をやるチャンスを与えられても、モチベーション高く仕事することは絶対にありません。これは一体何故なんでしょうか。

■”やりたい仕事”をやってもモチベーションが上がらない理由

理由は至ってシンプルです。そもそも自ら語った”やりたい仕事”は、”本当にやりたい仕事”ではないからです。

 

例えば、新規ビジネスの企画の仕事をすることになったとしましょう。でも、新規ビジネスの企画なんてかなり抽象度の高い仕事です。いきなりやれと言われたってできません。ターゲット市場の選定、それを選定するための情報収集、聞きこみ調査、競合の分析、ニーズのヒアリング、分析、企画案の検討、など実に様々な作業要素から成り立っています。

 

その上、一つ一つの作業について、「誰に情報を聞けば?」とか「何の業界誌を調べれば?」とか色んな課題があるわけですよ。「新規ビジネスの企画」というと何となく華やかなイメージがありますけど、一つ一つの作業ってかなり泥臭いんですよ。面倒なんですよ。人間面倒なことはやりたくないもの。だから結局やらないんです。

■では、どうすればよいか

やりたいことをマクロな視点で捉えすぎているんです。十分に仕事として細分化されていない。就活生はマクロな視点でしか捉えられなくて当然ですけど、何年も社会人やっているなら、もっとミクロな、具体的なレベルに落とし込んだ欲求とのバランスを取らなくてはいけません。

 

例えば、新規顧客の獲得カッコイイからやりたいではなく、新しい人と話すのが好きだし(ミクロな関心)、情報を収集するのも好き(ミクロな関心)、そして新規顧客の獲得ってなんかカッコイイと思う(マクロな関心)、だから新規顧客やりたい、という思考プロセスがあった方がいいです。よほど強い憧れでもない限り、絶対に途中で挫折します。

■やりたい仕事とかないって人の場合

上で述べたことは結構な理想論で、そもそもやりたい仕事なんてほとんどねーよ、って人の方が大半なんじゃないかと思います。たぶん、うちのチームの人も「やりたいことを言って下さい」という上からの圧力があったから、なんとなくまともな回答をしようとしたんだと思います。私もそうです。(強いて言えば)こんなことをしたい、という話に落ち着いてます。だから、いざそれをやれ、と言われてもモチベーションが上がるかは微妙です。

 

では、やりたい仕事がないと一生モチベーションが上がらないかというと、そんなこともないのでは、と最近考えるようになりました。例えば、困難な仕事やチャレンジングな仕事にはやりがいがある、という主張をする人もいますよね。やりたい仕事ではなく難しい仕事に人はモチベーションを感じる、という考え方です。

■少し頑張れば出来そうなことをやる

私は上の考え方とは全く逆で、「今の自分が少し頑張れば出来そうなことをやる」時に最もモチベーションを感じる、と思ってます。すなわち、できそうな仕事だけれどちゃんとやったことはない仕事、というのが丁度楽しめます。

 

一般的には、スポーツの世界でも同じだと思うんですよ。絶対に勝てないレベルの相手と戦うよりは、少し実力は上だけど頑張れば勝てそう、ぐらいの対戦相手が最も面白い試合になるでしょう。

 

個人的な話をすると、このブログを書く、という行為ですら、なんとなくこういうことを書こう、みたいなことが頭の中にぼんやりあって、でも実際にはまだ文書化していないことを書く、のが一番面白いです。ただぼんやりし過ぎた考えを書こうとすると、結局何も書けないし、無駄に疲れるし、で良いことなしです。

■少し頑張れば出来そうなこと=やりたいこと

差し詰め、ちょっと頑張れば出来そうなことが自分の”やりたいこと”を形作っていくんじゃないでしょうかね。正直、私もあんまり自分のやりたいことって未だによくわかってないですけど、なんかそういう小さなことを積み上げていくしかないのかなーと最近は思ってます。