∑考=人

そして今日も考える。

作業者疲れ

最近、作業者であることに疲れてきたな、と感じる。

 

入社したばかりの頃は出世したいなんてことを考えたことはなかった。設計やプログラミングなど、より具体的な仕事をすることに興味があったし、出世し終わった人たちはそういう現場の前線から外れる。

 

ぶっちゃけ人をどうやって調達するかがメインで、他には何をしているのかよくわからんし、企業利益にはほとんど貢献していないんじゃないかと思っている。今だって、私が顧客要望聞いて提案して案件受注してその業務を遂行する点において大したサポートがあるわけでもないので、「いざとなった時に謝る立場の人」ぐらいの役割でしかない。当然そんな姿に憧れることもない。

 

けれど、現場でずっと働いてきて、現場の仕事というものがだんだんわかってくると、なんというか現場の仕事をしていることにも飽きてくる。私の場合は特に飽きのスパンが早くて、半年ぐらいで自分の成長速度の鈍化を感じると仕事のモチベーションが下がる。

 

そうなると、逆に同じ作業を繰り返していることもしんどくなってきて、これならいっそ管理側に回った方が新しい発見があるのかもと思うことがしばしばある。私はずっと専門家になりたいと願ってきたけれど、他でもない私自身の性格が専門家になるためのステップにどうやら耐えられないらしいということに気づいてしまった。

 

これまで色んな職種を体験してきて、面白い側面、大変な側面あったけれど、どれも一生やり続けていきたいと思うものではなかったなぁと。今の会社でできる仕事には限られてるせいも大きいだろうけど。

 

プログラミングが好きで仕事でもやりたいと思っていたし、ガチのエンジニアになるか?と考えたことも一時はあったけど、なんとなく趣味でアプリを何回か作ったら満足してしまった感はある。

 

最初の作り方を考えたり、新しい言語の使い方を覚えて試行錯誤でトラブルシュートしている段階が楽しいだけ、ということに気づいた。また、会社の中の活動で技術力を高める半年間ぐらいの研修に参加したけれど、自分が本当に作りたいと思っていないものを作ることに対して実はそんなにモチベーションを感じないことや、細かい技術そのものには全く関心がないことにも気づいた。

 

これまでバリバリのエンジニアがやりたいみたいなことを周囲に言っていると、だいたいの友達や上司から「ほんとにそうなの?」と言われることが多くて個人的には解せなかったのだけど、他己評価というのは意外と正しいらしい。やはり体験してみることが一番学びがある。

 

具現化と課題解決。突き詰めると自分が必死になったりのめり込める領域はこの二つだったなぁと。どの職種だったとしてもそれはあんまり変わらなくて。だから、自分の本質はこの二つなのだろうなぁと最近は漠然と思っている。

 

ただ、そのための調査とか資料作成とか、そういうことをするのにも疲れたというか、そもそもこれって一社員がやる仕事なのか?とかを考えると、割に合わないなと感じることが多くて、それで疲れた。